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前向きってなんだよ

前向きな文章を書こうと努力はしている。しかし最終的には後ろ暗いものになってしまうから、もうこれは特性と呼んでいいのかもしれない。かなり前向きなエントリーもあったはずなのだけれど記憶の中では薄くて、味気ない。
別に何も意識しているわけではなく、本当にただつらつらと書いているうちに暗くなっていく。自分の性根が暗いのだと思う。小学生の頃に「お前にはこれが足りない!」と言われてポジティブ思考、と書かれたたすきを渡された日のことを思い出す。そんなたすきあったんだ、と思うと同時に多分無理、と思ったはずだ。

最初から暗かったのか何かのきっかけで暗くなったのかわからない。気がついたらこんな性格になっていたし、変えなくちゃと思ったこともない。
多分自分はこういう性格なんだろうな〜と思いながら暮らしていて、不便は多少あるもののやっていけているから、別に、という気持ちなのかもしれない。いや不便だけど。
唐突に人生が嫌になり様々な自傷行為を思い浮かべてはしない。しないのだ。したら後の自分が嫌になるから。一回手を出したら終わるのだと思う。そんなことを思いながら暮らしている。手首に流れる青筋を眺めている。
不穏な文章になってしまったけれど、今のところ死ぬ予定もなく(あるわけない、と書ききれないのが辛い)、のうのうと暮らしている。嫌なことが六割、素敵なことが三割、面倒なことが一割の人生だ。

何を書いても前向きにならないので、もはや呪いのように感じてきた。
私だっていわゆるハッピーエンドがいいし、素敵な終わりになれと常々思う。ただ、今までの感じ……自分の好みを思うと少しずれた作品が好きなのは言うまでもなく、そのずれた感じを言語化すると、前向き……とはこれまたずれた話になる。
前にも書いたけれど、夜風さんなら、と信頼されて出されたリクエストが後ろ暗いものであったり、skebでお願いされた文章がハッピーマシマシな具合であったり、様々なので、多分多様性のある同人作家と思われているのだと思う。そうであったらいい。そうじゃなかったらどうなるんだ?

結局自分のことしか書けない。
自分の体験と書きたいものを織り交ぜて、やりたいことをやっている。
完璧なフィクションなんてつまらないと思っている。一匙のリアリティが物語を面白くすると思いこんでいて、その塩梅がいいのだと思っている。しかし、すべての私の創作物にそうだと言えるかは私も不安なところで、まあ、多分そうなんじゃないですかね、と言うしかない。
徹底したフィクションよりはいい。
徹底したフィクションは嘘だらけだ。
真実を書きたいわけではないけれど、ほんの少し信じられるものが、共感のできるものがあるといい。

そういえば小旅行の予定を立てたので、リフレッシュをしていこうと思う。
あと月に一回ぐらいはスパに行きたい。
多分死ぬ予定はない。まだ謳歌しているから。
けれど前向きにはなれない。難しいね、なんて悔しくなってホットペッパービューティーを見て、確かに楽しくなれる方法を探している。

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