不安は情熱を高め、安定は情熱を殺す
フランスの作家「マルセル・プルースト」の言葉だそうです。
私は、囲碁の世界では「安定」という二文字は存在しないと思っています。
特にインストラクターというものは、テレビ業界で例えるとタレントのようなもの。
しかも、上にはプロ棋士という大物タレントが鎮座しています。
最近はプロ棋士でも生活が大変という世の中で、インストラクターに「安定」があるわけがありません。
そして、この先も「安定」というものはないでしょう。
でも、冒頭の言葉を聞いて気が楽になるのは自分だけではないはずです。
囲碁業界では事務作業だけで生活できる仕事はほぼ皆無です。
事務作業は自分でやるという前提のもと、タレント活動に、営業に、ブランド磨きと…。
全てを自分でマネジメントします。
いつ、どこで、どうなるか…。
稼がないといけない時期が終わるまでは、ずーと「不安」と向き合っていかないといけないのです。
でも、冒頭の言葉を知り「不安」が仕事を頑張る原動力であると分かりました。
確かに自分の口癖は
「将来、楽をする為に今を頑張る」
です。
この言葉とも共通点がたくさん出てくるような気がしています。
将来という「先」の事なんて分からないし、予想もできません。
予想がつかない将来だからこそ「不安」を感じるのではないでしょうか。
だから「今」をガムシャラに頑張るのです。
失敗するなら早い内に。
失敗を糧とする期間が人生で長いほうがいいですよね。
失敗した後のやり直しも若いほうが踏ん張りはきくでしょう。
自分の中では「不安」というものは、考えてもマイナスしかないとばかり思い込んでいました。
だから、「不安」というものは、あえて頭の中から除外して考えないようにしていました。
でも、何かの拍子にふと思い出すと精神的な負担が重いんです。
「不安だらけの人生」を送ってますからね。
でも、今後は「不安」とは自然体でうまく付き合えるようになる気がします。
冒頭の言葉を肝に銘じておけば、何かの折に発狂する機会も減りそうです(笑)