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吹奏楽の標準編成 その1

 日本全国の多くの吹奏楽関係者が関わる「全日本吹奏楽コンクール」は、今年で第71回の歴史あるビックイベントです。1940年(昭和15)の第1回大会から数曲ずつが課題曲として選定されていて、その編成が日本の吹奏楽の標準編成の一つとなりました。
 2023年度の課題曲は、朝日作曲賞募集要項に示された編成に従った作品で、課題曲I「煌めきの朝」は編成Aに従った楽曲、その他の楽曲は編成B(オーボエ等の楽器をオプションとしてその他の楽器と同じ音を演奏する)として書かれています。

2023年吹奏楽コンクール課題曲

 吹奏楽コンクール課題曲10年毎の編成を見ると、50年前1973年の中学校の部の課題曲、兼田敏作曲「吹奏楽のための寓話」、そしてその前年1972年の岩井直溥作曲「シンコペーテッド・マーチ 明日に向かって」と現在の編成に違いがないことがわかります。ただし、少なくても1973年までは、ホルンinE♭譜が用意されていました。また、当時の楽譜の確認が出来ていないのですが、1971年斎藤高順作曲の行進曲「輝く銀嶺」も同様だと思われます。

10年毎の課題曲編成
1971, 1972年の課題曲編成

                  writer Hiraide Hisashi

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