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立候補表明から76日が過ぎました。日置市の雇用環境に思う。

2月5日の表明から76日が過ぎました。

マニフェスト発表前に、日置市の現状をまとめて未来を考えるレポートを発行しております。

本日は日置市の雇用環境について。

1.ハローワーク伊集院の有効求人倍率は1.03(令和3年2月)

いちき串木野市と日置市の求人情報を取り扱うハローワーク伊集院の有効求人倍率は最新の令和3年2月のデータで1.03(求職者1,480人に対して、求人数1,523件)となっています。

この1年間の年度平均でみると、0.92(求職者16,950人に対して、求人数15,655件)と、1を下回る求職者過多の状況です。

統計上で見ると、求職者に対して求人が少ないので、企業からすると「人を採用しやすい1年間だった」となり、求職者からすると「採用が厳しい1年だった」となりますが、私が実際に地域の企業を回って感じるのは、「とにかく採用ができない。人がとれない」という企業の声と、「子供たちが希望する仕事がない」という地域の人の声でした。

2.希望職種と求人職種のギャップ

求人数と求職数がそのまま採用に繋がらない背景にはいくつかの理由があります。条件が合わない、勤務地の希望が合わない、などなどいくつかの要素がありますが、私が感じるのは職種のギャップです。

こちらは、鹿児島県全域のデータになりますが、職種別の求人数と求職者数のグラフです。

鹿児島県の有効求人数、有効求職者数、有効求人倍率の職種別のばらつきがみられるこちらのグラフを見ると、ほとんどの職種で求人数>求職数になっている中、最大の求職者数があつまる事務的職業は圧倒的に求人数が少なくなっています。

つまり、「最も求職数の多い事務職において、鹿児島県内には十分な雇用がない」ということになります。

そして、この構図は日置市にも当てはまるのではないか、というのが私の考えです。

日置市内の製造、販売、医療福祉、農林水産、などの各業種は担い手不足で苦しんでおられます。この状況で、工場などの製造業を新規で誘致するのは既存の事業者の皆さんの採用をより難しくすることに繋がります。

そこで、今誘致すべきは、事務的職業。とくにリモートワークやワーケーションの実施に積極的なIT産業やコールセンターなどのオフィス機能にあると考えております。

通信環境があればどこでもできる仕事は今後も増えますし、柔軟な雇用のありかたも広がっています。週の半分は事務職としてリモートで働き、残りの半分で農業や漁業など1次産業に従事するような新しい働き方が増えてくれば、担い手不足に苦しむ既存業種の皆さんの後押しにもつながります。

企業誘致についても、現状を踏まえ、戦略的な誘致施策が必要です。

受け入れのための通信環境の整備や、日置市の強みである自然環境の魅力を十分に生かしたオフィスの整備などに取り組むことで、「いま、この町に必要な職種」を誘致することが重要になります。

3.日置市にも素敵なワークスペースがあります!

最後に、私自身が関わった日置市の事例を一つだけご紹介させてください。

東市来町湯之元温泉には、元湯・打込湯という素敵な温泉があります。この温泉が昨年リニューアルし、2Fにコワーキングスペースがお目見えしました。

当時、私も取締役としてリニューアルに関する企画に関わりまして、このコワーキングスペースの運用については最初の段階から知恵をださせていただいた経緯があります。

コロナ禍で現在のところは県外からの利用も少ない状況ですが、県内からのお客様が少しずつ使ってくださるようになっています。

産業構造が少しずつ変化する中で、既存の業種の皆さんの求人を強化するための情報発信と、現在圧倒的に不足している事務的職業の誘致を強化することが、日置市の雇用環境を改善するために必要です。

4.マニフェスト、いよいよ来週公開

いよいよ来週には、マニフェストをこちらのブログでも公開いたします。

マニフェスト公開後も、永山由高後援会のLINE公式は継続します。すべてのメッセージに永山自身がお答えしております。何かございましたらいつでもLINE公式にてご連絡・ご意見賜れますと幸いです。

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