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「みそきん」から学ぶアートの価値の高め方。


凄く勉強になったシリーズなのでシェア。
アートに関わる人は読んでみることをおすすめします!間違いなく学べると思いますので!

私も美術大学に通い、絵を制作していますが、あまりにも無知であったことを痛感しました。
なんでアートは使用価値が低いのに高額になるのか?世界と比べた日本のアートに対する意識は?作品の価値を高めるのに必要なことは?
このような疑問に対して、「アートは資本主義の行方を予言する」の著者であり、東京画廊の社長・山本豊津氏は丁寧に回答しています。

そんな記事を読む中で、作品の価値を高めるのに必要なこと、日本のアート市場を盛り上げるために必要なことを自分なりの意見を踏まえてまとめてみます。

アートは絵で語ればいい。は本当?

絵を見て感じて欲しいので、説明は特にしません。という作品をよく目にします。他にも、そもそも言語化が出来ないから絵で表現しているというのもよく聞く言葉です。
確かに、私たちが美しいと感じるものは、言語を超越した感覚の部分もあると思います。
ですが、絵の説明はほんとにしない事がいいのでしょうか?
私はこれに関しては、前々から違うと思っています。説明することの重要さについて、最適な例を思いついたので、その話を踏まえて話していこうと思います。笑

ヒカキンが「みそきん」が出来るまで。を丁寧に説明した理由。

皆さんはみそきんを知っていますか?
おそらくほとんどの人が聞いたことがあると思います。こちらは、「みそきん」を発売した際に公開された動画です。

動画の内容は、実際にヒカキンさんが食べながら味や素材のこだわりの説明、後半25分〜は、なぜラーメンを作りたかったのか。自分の人生を振り返りながらストーリーだてて、ラーメンへの想いや、実際に開発する時に直面した問題、どう乗り越えたかまで詳しく映っています。

皆さんは上の動画を見て何を思いますか?

私はこれがアートに価値を持たせる上で重要なことであると思いました。

この動画を見ると「みそきん」には、ヒカキンさんの努力やこだわりが詰まっていることがわかります。また、なぜ作ったのか、これを作って食べた人がどうなって欲しいか。まで根拠を含めて説明しています。

そこまで知るとなんだか食べたくなりますよね。

この動画があることによって、私たちの捉え方が、「ただのみそきん」から、「ストーリー性のあるみそきん」に変わるのです。

あなたはどちらの方が欲しいと思いますか?

ヒカキンさんはこの動画で「みそきん」の良さ、また完成までのストーリーを説明することによって、戦略的に「みそきん」の価値を高めているのです。

これはアートでも必要な手法だと私は思いました。

アートに必要なことは?

結局、作品のストーリー性を説明する必要があると私は思います。
よく美術作品ではコンセプトと言いますよね。

コンセプト
1. 概念。
2. 企画・広告などで、全体を貫く基本的な
   観点・考え方。

Oxford Languagesより引用

しかし、私は「コンセプト」と作品の「ストーリー」がイコールであるとは思いません。
作品に対するこだわりや考え方を述べた上で、更に今までの歴史の中でどう繋がってこの作品が生まれたか。このまで話せると素晴らしいと思っています。
これが山本氏がいう「説明力」のある作品です。

(こうずけずけと言っていますが、かくいう私も全然説明力のある作品を作れていませんでした。笑)

おわりに

今回は山本氏の記事をもとに、みそきんを例に出して「アートの価値を高める方法」について個人的な見解をお話しました。
ストーリー性を持たせ、説明することが価値を高めることに繋がると話していますが、もちろんそれだけではありません。

ひとつの要素として自分の作品に落とし込んで、作品制作するといいのでは無いでしょうか。

私も現在絶賛制作中ですので、後ずけでさらに説明を丁寧につけたいと思います。(笑


▼参考記事

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