【vol.36 なぜか成長欲求スイッチが入って主体性を発揮したくなるプロセス】
「経験」を目標達成に活かすために必要なものとは
「経験」を「目標達成」や「ありたい姿の実現」に活かすには、あるものを高めておく必要があります。
「成長したいな」という気持ち、すなわち「成長欲求」を高めておく必要があるんですね。
マズローという心理学者が、「欲求5段階説」を唱えています。5段階の欲求の最上位が「自己実現欲求」と言われていますが、それと同じです。人は「より成長したい」という気持ちがないと、「経験」から学びとることをしないんです。
「成長」というのは、「ザリガニをもっと捕りたい」でもいいですし、「友達と仲良くしたい」とか「クラブ活動を上手くやりたい」ということで十分です。
「より成長したい」という気持ちがあるからこそ「経験を学びに変える」
ことができるんですね。
「できたこと」をあえて見つめる理由
この「成長欲求」のスイッチをどのように入れていくのか。
ここで大事なのが、自分をありのままに受け止められる心の状態「自己肯定感」を高めておくことです。「自己肯定感」を高めておくと、こういう風になりたいな、実現したいなという「成長欲求」スイッチが入ります。
では、「自己肯定感」を高めるにはどうすればいいのか。
それは、「できたこと」に着目することです。「できたこと」に着目することによって「自己認識」が肯定的になります。「自分にもできるんだ!変えられるんだ!」と自己認識することによって、成長欲求スイッチがオンになるんですね。
まさにこれが「主体性の発揮」です。
「自分でやりたい」と思う、主体性の発揮につながってくるんですよね。
「できたこと」に着目し「自己肯定感」を高めておくと、
「成長欲求」スイッチが入り「経験」から学ぶことができる。
「できたこと」「自己肯定感」「成長欲求」「経験から学ぶ力」が連携しているということを、理解してもらえたらと思います。
参考図書
「できたことノート」第2章 p.83
「科学的にラクして達成する技術」p.142
第3章point01 ほとんどの人は「できなかったこと」しか見ていない
「経験から学ぶ」ってどういうこと?