見出し画像

【vol.50 与えられた目標はプレッシャー!会社の目標を達成するための2つの問い】


クリティカル・シンキングについて、ちょっと復習

「できたこと」に対して、「そもそも何のためにやっているのか?」と問うことで「目的」が明らかになり、クリティカル・シンキングができるようになります。これについては、【vol.18 多様性の時代を生き抜く思考法「クリティカルシンキング」をするための問い】で解説しているので、参考にしてください。

会社や組織から与えられた目的にどう対処するか

では、「目的」が会社や組織から与えられたものだとしたら、どうしますか。

会社や組織等で仕事をしている方にとって、「年間の売り上げ目標を達成する」「担当業務の生産性を上げる」など、仕事上の目的とか目標は、基本的に組織の上司から与えられるものです。

この「与えられた目的」の場合は、「ありたい姿の実現より」も、「プレッシャー」の方が強くなってしまいます。どちらかというと受け身的なこの目的を、どのように達成していけばいいのでしょうか。

そのためには、与えられた目標を「自分自身」の目的にすることが必要なんですね。受け身にならず、自分自身の目的にすることで行動するモチベーションが生まれます。

与えられた目標を「自分自身の目的」にする2つの問い

では、「自分自身」の目的する方法は?これを解説しましょう。

例えば、「新たなスマホアプリを開発する」。これが、開発メンバーYさんに与えられた目的だとしましょう。

これを自分自身の目的にするためには、まず、「この目的に対する報酬は何なのか?」と自分に問います。この場合の報酬とは金銭的なものではなく、「期待に応えた結果、得られるもの」と考えましょう。

Yさんは、目的を達成した時に、「査定が上がり、リーダーに昇格する」という自分事の目的を見出しました。

次に、成長イメージを問います。「自分はどんな姿に成長しているか?」
Yさんは、この仕事を成し遂げた暁には「最新技術を使えるプログラマーとして周りの信頼を勝ち取っている」、このような自分自身の成長イメージを描きました。

まさにこの2つですね。
【報酬】期待に応えた結果、得られるものは何か?
【成長イメージ】自分はどんな姿に成長しているか?

この2つを「自分軸」で考えると、与えられた目的を「自分自身の目的」としてとらえられるようになります。それによって、自分の成長スイッチが入り、より積極的に行動できるようになるんですね。

参考

月イチ10分「できたこと」を振り返りなさい
p.104- 「与えられた目的」は「自分自身の目的」にする