【vol.1】 思考で行動は変わる。あるある思考とないない思考とは
「できたことノート」第1章より
「ないない思考」と「あるある思考」の話をお話します。
1章 自分を肯定的に見る効果 「その1」
1.「ないない思考」と「あるある思考」
人には、この2つの思考があります。
「ないない思考」は欠けているところに目が行くので、
どんどん”不安”になり、
マイナスイメージができて行動できなくなります。
「あるある思考」は足りている方を見て、
心が”楽”になるので、
プラスイメージができあがり行動できるようになります。
このように、「ないない思考」か「あるある思考」かによって、
行動力に大きな差が出てきます。
ちょっと言い換えのトレーニングをしてみましょう。
ないない思考:手伝ってくれない!
↓
あるある思考:仕事を任せられている
ないない思考:わかってくれない!
↓
あるある思考:聞いてくれる人が1人いる
ないない思考:90点だった。あと10点で100点だった。
↓
あるある思考:90点もとった。がんばった。
このように言い換えることで、「あるある思考」に変わることができます。
人間は、欠けていること、失敗したこと、NGなことに先に目が行くのが
自然なこと。できたこと(まん丸)がたくさんあるのに、できなかったこと(欠けているところ)が先に気になる。これは自然の摂理です。
もしかしたら、人間がここまで発展成長できたのは、
欠けたところをどんどん改善していこうと思ったからかもしれません。
ただ、自己肯定感を高めるという面から見ると、問題があります。
たくさん「できたこと」があるのに、無意識にできなかった方を見てしまうのです。
また、仕事でも学校でも、人からマイナス面を指摘されることで、自分の欠点に注目するクセがついてしまう。
これは、残念な視点と言えるのではないでしょうか。
2.「反省」と「内省」の違い
そこで、反省と内省の違いを学ぶ必要があります。
反省は「すいませんでした」で始まるように、誰がに向かった取り繕う思考に陥りやすいのです。
内省は「うちをかえりみる」と書きますが、素直に自分と向き合った本音の思考です。
「なぜそうなったのか」ということを、自分に向き合って考えられる力を指します。
実は、行動を変える力を発揮するには、反省より内省の方が重要になってきます。
3.言い訳TOP3
ところが言い訳してしまうのが人間の性。
言い訳のTOP3は、
「忙しかった」「時間がなかった」「計画が悪い」
他にも「私のせいではない」「来週からやります」などといった
逃げの言葉は、できない自分を「正当化」して守っているとも言えます。
失敗して傷つきやすくなっている自分を守る防御壁ともいえるので、
一概に言い訳はダメとは言えません。
でも、言い訳している自分には気づくことができないと、
本当の内省をすることはできません。