【vol.34 精神論に走り「経験をスルーするクセ」がつく 反省のデメリット③】
反省すると成長が止まる。反省のデメリット、3つ目を紹介します。
反省のデメリット③
精神論に走り「経験をスルーするクセ」がつく
「明日から気合を入れてがんばろう!」の罠
反省した後に、
「今日はダメだったから、明日から気合を入れてがんばろう!」という人がいます。
これ自体を否定することはないですよ。
「がんばろう!」と思っているんですから。
でも「行動を変える」という視点から見ると、問題があります。
これ、実は「精神論」なんです。
経験から学んだとは言えないんですね。
我々は、いろんな経験をしています。
上手くいったときには、それを磨いていこうとします。
しかし、上手くいかなかったときに、
「がんばろう!気合いだ!」というのでは、
その経験から学んだことにはなりません。
周りに取り繕うあまり「経験をスルーするクセ」がついてくるんですね。
経験から学んでいないので、また同じ結果になってしまいます。
以上、vol.32、vol.33、そしてこのvol.34で紹介した「反省の3つのデメリット」から得られる結論は、「反省するだけでは、何も変わらない」ということなんですよね。
必要なのは「反省」ではなく「内省」
「内省」というのは、自分の経験を深く振り返ることです。
「反省より内省」が重要なのは、なぜでしょうか。
それは、「目標達成」につながるからです。
なりたい自分や成し遂げたいこと、そういう「目標」があっても、
「反省」は先に挙げた3つのデメリットによって、それを阻害してしまうんですね。
だから目標達成のためには「反省より内省」が重要だということです。
「精神論」では長続きしませんから。
「自分で考えて新しい行動を見出していく」
このためにこそ、反省よりも内省が大事なんですね。
どうでしょうか。
皆さんじっくり考えてみてください。
参考図書
「できたことノート」p.32
必要なのは「反省」ではなく「内省」
「科学的にラクして達成する技術」p.138
3章ラクして達成する人の「経験を振り返る」技術