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ディープなカプセル

※思い出したのを殴り書き、だいぶ稚拙です

人生生きてて、無駄な苦労ってあるよな。
私もある。

それはダントツで自主的に家をなくしたこと。

理由は話し出したら長くなるので、ざっくり言うと
一緒に住んでいた同居人が出て行くことになり、
寂しくなって、当時住んでいた家を解約したのだ。

新しい部屋を決めずに。

その日から私は、バイト先のバーの使ってないVIPルームで寝かせてもらったり、もしくは激安カプセルホテルや満喫に泊まったりしていた。

今日はその激安カプセルホテルについて話そうと思う。

ひとつ、言っておくが、私が激安カプセルホテルを選ぶ基準として第一に「女性専用」であることだ。

襲われる心配もないし、「女性専用」を安心し切っていたある夜。

いつものように予約した激安カプセルホテルにタクシーで向かっていた。
初めて行くホテルでもあり、歓楽街のはずれの方、加えて終電もない深夜であるため、途中の安全性を考慮し、タクシーに乗ったのだ。

しかし、タクシーの運転手の方が探しても探しても見つからない。

「おそらくここにあるはずなんだけど…」
と地図を示す。

たしかにここだ。

だが、看板の一つもない。


ウオオオオオオオオ


狼なんているはずないのに、外から雄叫びが聞こえる。


タクシーの運賃の支払いも限界、おじさんも困っている。

そのため私は勇気を振り絞って、
「てことはもう近くですよね^_^
  歩いて行きますよ!」

と言った。
おじさんも心配そうな顔をしながらも、解決する方法がないからか、去っていった。


いろいろかいつまむが、なんやかんやでホテルに到着。

「なんだ、こんなとこ(雄叫びが聞こえる、怪しげな外国人うろうろ、ネグリジェのみをきたパンチパーマのおばさん徘徊などなど不審者大集合エリア)だけど、綺麗だな〜あたりじゃん!」

と思ったのも束の間、地下の休憩エリアに案内されると、
休憩スペースは平均台を並べたのかと思うほどガチガチ木の板でやたら高さがあり、その上にかびくさい毛布がどかどかと積まれている光景があった。

うわ…と思ったが、とりあえず、風呂に入らねば…と
大浴場へ


地元の銭湯に慣れてるからか大浴場は比較的ふつう


ドライヤーで髪を乾かしていると、明らかに、ちょっと妖しげなおばさまたちが、パチンコ、ホスト、女性風俗、そして、「あたしこの後風呂屋」という会話が聞こえてきた。

あ、ここ、ディープかも。

流石に察した。

その日は一睡もせず、ただひたすらにツムツムをして、

終わった。


そのあともしばらく、カプセルホテル、バーでの寝泊まりが続いたが、あそこにはもう行かないと思った。

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