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最近の学生は体力が低下しているらしい

ここ数年外出をはじめ、色んな事を控えてきたため「体力は低下しているだろうな」と何となくでも予想している方は多いと思います。

体重が増えたり、怪我をしたりすれば、否応なく理解できますが、そうでなければ実感しにくいのも事実です。

先日、スポーツ庁から興味深い調査結果が公表されました。数値として示されると説得力が増し、どれだけ危うい状況なのか理解しやすいです。

【スポーツ庁 令和3年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果

スポーツ庁のサイトを直接ご覧戴きたいのですが、「そこまでするのは面倒」という方も少なくありませんよね。

というわけで、象徴的な図表を抜粋しました。

まずは、中学生の持久走のデータがこちら。

いかがでしょう? ここ数年で顕著に低下していることが分かります。

次に、同じく中学生の肥満度の経年変化を示すグラフです。

運動する時間が減少すれば、どうしても持久力は低下します。

そして、食事量を変えなければ、運動が減った分だけ体重が増加するのも順当です。

当たり前ですが、学校としては「体力の低下を取り戻すために向こう数年間は運動に力を入れよう」という事ができません。

体育や部活の時間だけではなく、全体のカリキュラムを消化するために悪戦苦闘しているのですから、既に余裕はないのです。

それどころか、現状が続く限り、体力につづいて学力まで低下する可能性が高いでしょう。

学校で対応できないならば、各家庭で対策をたてる以外にありませんが、実行するかどうかはあくまでも本人の意思次第です。

とすると、運動したくなる何らかの仕組みをつくらないことには実現しそうにありません。どうしたものやら。


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