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睡眠薬を止める際に気を付けたいこと

睡眠薬、あるいは睡眠導入剤を服用していらっしゃる方は少なくありません。今や市販でも手に入る時代になりました。

毎日飲み続ける事に何の疑問を持たない方もいれば、眠るためにやむなくという方、その辺りの事情は様々ですが、このうち、後者の方がお越しくださいます。

ようするに、ご来院くださるのは「睡眠薬を飲むこと」そのものがストレスになっている方ですね。

毎晩睡眠薬を飲むたびにストレス度合いが増えていくのですから、その心労たるや計り知れません。


さて、この手の不眠を解消するためには、大きく分けてふたつの問題を解決する必要があります。

① 自律神経を正常に機能させること
②「薬なしでは眠れない」という暗示から解放されること

①に関して、ここでは出来ることを前提とします。何せ生業ですから、そういう事にしておいてください。

厄介なのは②です。干渉できる範囲が限られているため、どうしてもご本人様次第になってしまいます。


「睡眠薬を止めたい」という方と接しきた上での結論ですが、積極的に「止めよう」とするのはオススメできません。実際に首尾よく離脱できた方は殆ど居ないのです。

それでは、長年服用していた睡眠薬を止めるためにはどうすれば良いか?

答えは、あえて「止めようとしない」です。

自律神経が安定してくれば自ずと眠くなりますので、そのうち薬を飲み忘れる日が必ず来ます。

「忘れていた」という事は、「睡眠薬を飲んでいないから眠れない」という暗示から解放されているわけですよね?

そうしますと、先にあげた①と②を満たしていますので普通に眠れます。

「うっかり飲み忘れてしまった」という日が増えると、自然に暗示は消えて「睡眠薬は不要」と認識が上書きされますので、慌てて止めようとする必要はないのです。

実際に上手く薬を止める事ができた人は圧倒的にこのパターンが多いため、現時点では睡眠薬から離脱する最適解だと考えています。

①の「自律神経を正常に機能させること」を、整体以外に求めた場合でも考え方は同じです。

自律神経が安定する前に「薬を止めよう」として失敗すると、その都度「薬なしでは眠れない」という暗示が強化されてしまいます。くれぐれもご注意ください。


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