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冬の睡眠に最適な温度 #2

前回の投稿にて、「冬季の就寝時に適した室温は16~19度」と言いつつ、「布団の中の温度が34度くらいになるので、そこまで気にする必要はありません」と記載しました。


それなら、16~19度は殆ど意味のない数値になってしまいます。

布団の中の温度を適正にするには、厚手の布団や毛布、保温性の高いパジャマを準備すれば事足りますので、暖房を使用するよりも経済的ですから、室温に拘る理由がありません。

ところが、寝具を厚手にすることによるデメリットが存在します。

実は掛け布団やパジャマを厚くすると、寝返りをうちにくくなってしまうのです。

布団の外(つまり室温)の温度が低いと、この傾向はよりいっそう強まります。

その点、室温を16~19度に保っていると、厚手の寝具は不要になり、寝返りも制限されません。

要するに、室温が適温だとリラックスしやすく、睡眠の質が向上します。

「そこまで寝返りは重要?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、かなり重要です。

コロナ禍によって、在宅ワークが増えた時期、ぎっくり腰、あるいは、寝違えが激増しました。

その理由は、あまりにも「動かなさ過ぎた」ためです。

例えば、飛行機を利用する際に、両隣の席が埋まっている場合と空席の場合では、疲労度が違ってきますよね。

コンサートやお芝居を観賞するのも同様です。

運動することを考えると、座り続けていても息が切れることはありませんが、自由に手足を伸ばせない環境は、思いのほか身体への負担が大きくなっています。

そういうわけで、室温を16~19度に設定して眠ると、相応のメリットを享受できるのです。

結局のところ、暖房を利用して寝室を適温にする場合、寝具を充実させて対応する場合、どちらが良いかは人それぞれ、環境次第でしょうか。


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