見出し画像

夕飯の献立に悩んだらこうやって決めよう

1)晩御飯は何がいい?

ご夫婦でご利用くださっているクライアントさんから、興味深いお話を伺いました。

その日の夕食の献立を決めるため、奥さんが、「晩御飯は何がいい?」と尋ねると大抵は、「うん?別に何でもいい」という返事なのだとか。正直なところ、我が家でも心当たりあります・・・。

奥さんからすると、毎日まいにち夕飯のメニューを検討するのは大変ですから、「たまには指定して欲しい」と考えるのも頷けるお話です。

新型コロナの影響で、「帰りに何か買ってきて」と頼まれたことがあるのですが、ものすごく困りました。「インスタントラーメンでも買って帰宅してしまおうか」と考えてしまうくらいには難題です。

2)聞かれても困ります

夕食の献立 (1)

というわけで、別の日に旦那さんがお越しくださった際にそれとなく話題を振ってみると、「朝から夜に食べたいものを聞かれても困ります」と仰っていました。

あー、そうですね。旦那さんの言い分も大いに共感できます。「朝その瞬間に食べたいもの」と、「夜になっても食べたいもの」と同じだとは限りません。お昼ご飯に何を食べるかによっても、かなり影響されそう。

さらには、「晩御飯は何がいい?」と尋ねられるタイミングは、朝食を食べ終わった後、もしくは、家をでる直前が多い印象があります。

どちらも、食欲が満たされている状況ですから、その時点で、「食べたいもの」を問われても、なかなか思い浮かびません。「何も食べたくない」と言うのが本音でしょう。

例えば、食後のお腹が満たされたライオンがいたとします。その時に目の前を獲物が横切ったとしても反応を示しません。それと似たようなものです。

どうしても意見を聞いておきたい、ということであれば、朝食前でしょうか。お腹が減っているぶんだけ、少なくともイメージはしやすいです。

3)ある学説

そういえば、「身体には不足している栄養を補おうとする働きがある」という説がありますね。

それに倣えば、食後に満たされた状態で、なお食べたいものがあるなら、余程その食べ物に含まれる栄養が不足しているか、あるいは、その食べ物に対して、中毒に近い依存が形成されている、という事になりそうです。

従いまして、お腹が満たされた朝食後や出かける間際に、「晩御飯は何がいい?」という質問は、ナンセンスな問いかけと言わざるを得ません。

とはいえ、奥さんの主張も十分に理解できますので、ここは、「身体には不足している栄養を補おうとする働きがある」という説に基づいてメニューを決めてしまいましょう。

平たく言えば、「夕食を準備する人が食べたいものを選ぶ」という事です。

4)自分が食べたいもの

夕食の献立 (2)

よくよく考えてみると、家族内では、朝食と夕食は同じものを食べている可能性が高いですよね。

それなら、特定の栄養が枯渇してくるタイミングは、自ずと似たようなものになります。

つまり、そこまで栄養バランスを考えて食事の準備をしなくとも、自分が食べたいものを選択すればそれが正解、少なくとも、大きく外す可能性は低いのです。

ただ家族の好き嫌いを考慮したうえで、メニューを決定する必要はありますけれども。レモンが嫌いな人なら、どれだけビタミンCが不足したところで、食べたくなったりはしませんからね。

あと可能であれば、昼食に何を食べたか把握できたら完璧でしょう。

そういえば、どこかのスーパーでは、近隣の小中学校の給食献立が掲示されているというお話を聞いたことがあります。さりげないですが、合理的で理にかなったサービスだと思います。

5)結論と致しまして

余談になりますが、冒頭で紹介したご夫婦とは別のクライアントさんが、3週間連続で週末に豚しゃぶを召し上がったそうです。

ご夫婦ともに、豚肉が好物というわけでもなく、「ただ何となく双方の合意で豚しゃぶになった」と仰っていましたが、これも同じような理屈でしょう。家族が求める栄養に類似性が生じるのは偶然ではないのです。

結論と致しましては、夕飯の準備をする人は、自分が食べたいものを選びましょう。「晩御飯は何がいい?」と問われたら、「自分が食べたいものを作ってくれたら不満はないよ」と答える、ということで如何でしょう?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?