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間食したくなったら思い出そう

これまでにも、何度か書いたことがありますが、歩けなくなると生活が激変します。

家族をはじめ、周囲の人にも関係してくるだけに、決して小さくない問題ですよね。

脅迫めいているようで、できれば言いたくないのですが、現状のまま過ごせば「数ヶ月で歩行困難に陥る」と判断した場合、伝えざるを得ないこともあります。

さて、今回ご紹介するのは、年始に「腰から脚にかけて痛みが酷い」とのことでお越しくださった方です。

その時は、骨格のバランスを変えて、負担(主に体重)が、掛かる部位を変更し、それなりに歩けるようになりました。

ただし、自重を分散させただけであって、決して治ったわけではないのです。言葉は悪いですが、苦肉の策と言っても差し支えありません。

従いまして、今後とも自力で何の制限もなく歩行するためには、速やかに体重を減らすことが絶対条件になります。

そういうわけで、「体重を減らせなければ、年内には自力で出歩けなくなる可能性が高いです」とお伝えしてありました。

数ヶ月経過し、再度お越しくださったのですが「また歩きにくくなってきたので治して欲しい」とのこと。

いや、無理です。何ともなりません。ぶっちゃけ、体重は減るどころか、増えてますよね・・・。


こうなっては仕方ありません。食生活の管理に介入する事にしました。

毎日何を食べているのか確認していきます。まずは朝食から。 

『食パン1枚(蜂蜜かイチゴジャム)、野菜サラダ、ゆで卵、牛乳』

毎日蜂蜜、ジャムというのはどうなのだろう、と思いつつも、まぁ、許容範囲と言えるでしょう。次に昼食です。

『おにぎり1個、お惣菜少々、汁物』

少ないですね。全く問題ありません。最後に夕食を確認しましょう。

『ご飯一膳、お惣菜、汁物、ヨーグルト』

適量、もしくは、少なめでしょうか。栄養バランスを満たせば、模範的な食生活と言えそうです。とはいえ、この食生活をつづけていれば、平均体重を超えるはずがありません。

不本意ではありますが、さらに質問を重ねます。

すると、三食については上記申請の通りで相違ありませんが、間食をしていらっしゃいました。偏りなく三食の間すべてのタイミングで。

なぜ間食するのか訊ねると、「どうしようもなくお腹が空くから、間食をやめるのは無理」とのことでした。

いや、そういうことなら、食事の量を増やしましょうよ・・・。


ところで、お腹が空くのはどういう時かと言いますと、血液中の糖分が枯渇し、代わりのエネルギー源を確保するために、脂肪を分解しはじめるタイミングです。

要するに「空腹を我慢している間は脂肪が減少しつづける」という事になりますね。

そう考えれば、空腹の苦痛が和らぐどころか、お腹が減っている時間を愛おしく感じるようになり、間食も止めることができる・・・かもしれません。無理ですかね?


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