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いちじくちゃんの日記 #11

 2024/07/31 水曜日
 今日はスカートを縫った。というと完成したスカートをイメージされてしまうだろうか。正確には、数日前から始めたスカート作りをちょっとだけ進めた。左のシームポケットを作って、前後の布を縫い合わせて、裾を三つ折りにして縫った。残すはウエストだけ。ぐるっとゴムを入れるだけだから比較的簡単なはずなのだけど、私はなんだか苦手意識がある。なんでかしらねえ。人間って不思議だ。ま、失敗してもいいと思ってなんとか乗り越えてみせる。それに、私は今涼しいボトムスがなくて困っている。今作っているスカートは風が通ってきっと涼しい。少なくともジーパンよりはね。ジーパン大好きなんだけど今の暑さで履いて出歩くのはほぼ自殺行為だから最近は履いてない。悲しい。どうしてこんなに暑くなってしまったのか。

 さっきトイレで大便をしながらふと思った。未来の私はきっと、今の私を懐かしく羨ましく輝かしく思うだろうと。
 私はうつ病からなかなか抜け出せなくて週3日くらいしか働いてないフリーターで人生に疲れていて人生設計なんて全くない。一緒に住んでいる母に甘えっぱなしの情けないやつだ。でも死ぬよりはマシだろうと思ってあんまり気にしてない。「死なないであげてるんだしこれくらい甘えてもいいんじゃね?」なんて上から目線の思考をちょっと取り入れることでなんとか生きている。
 うちの猫さんにはナデナデの技術を認めてもらっているし、たまに母のために餃子を作ったり自分のために洋服を作ったりもする。それにバイトも悪くない。上司への不満はかなりあるけど仕事内容は私に合っている。
 こういう、絶望と希望がだいたい釣り合ってる状態ってなにげに難しいんじゃないかと気づいた。いや、希望の方が大きければ大きいほどいいのだけれど、絶望の体験もあった方が奥行きは出る。たいていの物語でも主人公は何かしらの困難に直面するじゃん。それと一緒。適度な絶望はエモさの演出にうってつけ。ということにして生きようと思う。
 (あの、過度な絶望にぶちあたっちゃった人は無理に前を向こうとせず、ゆっくり自分を癒してあげた方がいいかも。知人に相談するとかカウンセリングを受けるとか、ノートに気持ちを吐き出すとか、仲間と交流するとか。)

 本当は未来の自分なんていらなくて、このあと寝たらそのまま心臓が止まっちゃった、なんてことになって欲しいのだけどね。人生、そんなにうまくいかないよね。
 やっぱり、未来の自分には今の自分を良く思ってほしくない。今の私より未来の私の方が幸せであってほしい。今はつらいもん。一時期よりはマシとはいえ、つらいもんはつらいんだ。

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