日記的なもの　86「記念日的な話」

　8月8日はそろばんの日で、タコの日でもある。そろばんの日になった理由は、そろばんを弾く時の「パチパチ」の音から、タコの日は足が8本あることから記念日が決まったらしい。
　ついでに8月8日は鍵盤の日でもある。ピアノには鍵盤が88個あることから設定された。

　ってこの記念日は、昔は記念日という貴重なものではあったのだけれども、今や「日本記念日協会」に10万円で申請して通れば制定されてしまうという、実は単なる広告塔になっているに過ぎない。
　だってねぇ、「松崎しげるの日(9月6日)」とか「雪見だいふくの日(11月11日)」、「会いに、走れ記念日(3月15日)」など記念日としてはどうなの、ってのがうじゃうじゃとある。

　そもそも今日の8月8日も調べると、パチンコの人かDMMタウンの日、オーシャンズ8の日、パパの日、マルちゃん焼きそばの日、プチプチの日、歯並びの日、屋根の日など60近くも記念日が集中している。
　ある意味、金さえ払えば記念日に認定されてしまうわけで、いったい何のために記念日を制定するのか、って話だ。

　それでも一応審査はされるらしく、自分の誕生日を記念日にすることはできないという。あと一定の基準内で世間一般的に認知されている必要もあったり、その日を記念日とするまっとうな理由も検討されるという。

　ということで一覧を眺めていて、そういやフジテレビが「フジテレビの日」を大々的に宣伝していたなぁ、と思って探してみたら、記念日の中に「フジテレビの日」は存在しなかった。
　「松崎しげるの日」があるのに、「フジテレビの日」は日本記念日協会に認定されていない。

　あー……むかしギャラクシーがいかにもオリンピックスポンサーですと言わんばかりの広告戦略をしてオリンピック協会から非難を受けていたなぁ、ということをなんとなく思い出した。
　いや、関係ないんだけれどもね。