見出し画像

納豆

【2007-01にテレビ番組での納豆ダイエットのデーター改ざんが社会問題になったときのブログです。昔から、テレビって……】

子供の頃から関東人として当然のように納豆を食して
きた自分にとっても、これは由々しき問題である。

納豆の気持ちを考えると、なんともやりきれない。
彼は単に粘って、糸を引きながら、発酵していただだけなのだ。

データーを捏造したのはテレビ局なのに、彼はパックに詰められ
肩身の狭い思いをしているのだ(前からだけど)。

今回、納豆がこのようなピンチに陥った背景には
アンチ納豆派と呼ばれる人たちの暗躍、大いなる意思があったのでは、
とワタクシは推測するのだ。

主に関西方面で活動するアンチ納豆派勢力。

恐らく、今頃どこかの居酒屋で
「あんな豆の腐ったもんが世間様から注目されんのが
ワシは最初から気に入らなかったんや! エエ気味やで」
「あんなもん食うて身体にエエと喜んでるヤツの気がしれんわな」
「そやそや、ワシらお好みと、けつねうどんさえあればエエんや」
と、声高に、勝ち誇ったように粉文化圏の誇りを語り合っているだろう。

ちくしょう。

考えてみると、納豆は悲しい人生を歩んでいるともいえる。

彼は、糸を引き、粘る。
人間であれば粘りのある性格は良いとされるが、こと食物となると
これを嫌う人がいるのも確かだ。

さらに、彼は匂う。
特有の、アンチ納豆派の人間に言わせれば「足の裏の匂いやで、あれは」
という匂いを嫌う人も多いようだ。

しかし、粘らない、糸を引かない、匂わない納豆は納豆ではない!
これこそ、納豆の納豆たる所以であり、納豆のアイデンティティなのだ。

しかしながら、世間に迎合してしまって匂わない納豆も最近は人気で……。
実に、悲しい現実だ。

だが、納豆の悲劇はこれだけではない。
普段は納豆肯定派であっても、ことその食べ方に対して
「えええ! 信じられない!」と声を荒げる人がいるのも事実だ。

関東圏では、醤油とからし、ご飯という組み合わせが多いのだが、
(個人的には卵をくわえたい。その場合はネギは不可。卵がない
場合はネギを絶対に入れたいところだ)、
地方によっては、砂糖を入れたり、七味を入れたり、マヨネーズ、
てんぷらの具、カレーの具などなど。

また、最近添付されるようになったタレに関して論争が
起こることもよくある。

酒場では、政治と宗教の話はタブーとされるが、
こと納豆に関しても同様といえるであろう。

納豆に関する考え方の違いから口論となり、思わず
相手を文化包丁で……。

「野郎、ご飯にかけないでそのまま食うとか言いやがるんで」
と、取調べで検察官に訴えても減刑の要因にはならないだろう。

今回の納豆問題を収拾させるには、納豆肯定派が一丸となって
納豆は悪くない、納豆は身体にいいんだ、普通にこれからも食べる、
私は好きだから食べるんだ! と主張することだとワタクシは思う。

ワタクシは応援してるぞ、納豆。

君はナイスだ!


明日は
君とライスだ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?