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LIFULLではなぜエンジニアの外部発信を推奨しているのか

今年の6月にQiitaさんと『エンジニアにとって”アウトプット”の重要性』というイベントのパネルディスカッションでモデレータをさせていただきました。

https://codegym.connpass.com/event/216103/

そのなかでモデレータという役割上、話しきれなかったこともあったので、「LIFULLでなぜ外部発信を推奨するのか」について話していきたいと思います。

LIFULLでは、社外の発信を推奨しています。
例えば、
LIFULLクリエイターズブログや技術系サイトでの記事公開
* GitHubでのOSS公開
* LIFULL主催社外向け勉強会LTechの運営
* その他外部登壇や外部イベント運営など
です

これらの活動は基本的には業務時間としておこなっています。それにはいくつか理由があるのですが主なものは以下の3つです。

1. LIFULLの社是である「利他主義」のエンジニア的体現
2. 個人や組織の成長の一つの手段
3. LIFULLに興味持ってくれる人がいるかも知れないから

それぞれ、説明していきます。

1. LIFULLの社是である「利他主義」のエンジニア的体現

LIFULLは利他主義を社是とし、それに共感しているメンバーが集っています。

「もちろん事業に関わるプロダクト開発して世の中に貢献する」というのは最重要で言わずもがなですが、エンジニアという世界を見たときに貢献の仕方は色々あります。

エンジニアは普段から理解していると思いますが、今のWebを始め技術の世界は多くのオープンソースに支えられています。特にWeb系の会社の多くでは、プログラミング言語やOSなどオープンソースのものを利用している場合も多いです。これらを無料で利用できるのも先人たちがオープンソースの文化で積み重ねてきたものがあってのことだと思っています。

ただ、そこに対して利用するだけだといわゆるフリーライド的になってしまいます。必ずしもそれが悪いわけではないと思いますが、そこに対して利用しているものとしては、会社として何かしら貢献したいと思っています。

例えば以下のようなものです。

OSS自体に直接貢献する
・自分たちの開発しているツールをOSSとして公開する
・既存のOSSに対してPRを送る
利用方法や利用事例・ハマった箇所等をシェアすることで利用に貢献する
・ブログでの事例公開
・特定の技術のイベントに登壇する
・Qiitaやその他の記事

このようなことをしながら、エンジニアとしても 利他主義 を実践しています。

2. 組織や個人の成長のきっかけ

成長には実施したことに対しての何かしらのフィードバックが必要だと感じています。そのフィードバックは様々な形で得ることができます。同僚に直接言われる、反応を見ていて気づく(使われない、も含め)、自分自身の振り返りで気付く、などです。

これらは、必ずしも外部に公開することのみによって得られるものではありません。自分でプロダクトを作るために手を動かしていても得ることのできる気付きですし、公開範囲は社内でも構いませんね。

また、考えていることや実施していることを人に伝えるために言語化する思考が整理されます。自分の知識を整理する作業を実施しているので、書いているときに不明な点や曖昧な点に気づいた経験があると思います。これは人に何かを教えているときも同じですね。

「自分」または「会社を含む所属しているコミュニティ」で当たり前の事、が意外と他の人、他のコミュニティでは当たり前じゃなかったりします。共有することで、今まで自分が当たり前だと思っていたものにも気づくことができる、というところも良いことだと考えています。

自分自身に対して過大評価でも良くないですが、同時に過小評価しすぎるのも問題だと思っており、他人や外部のコミュニティに発信することにより、自分の立ち位置を客観的に確認することができると思っています。

3. LIFULLに興味持ってくれる人がいるかも知れないから

これは大切ですね。社外の人からはその組織の状態は見えにくいものです。転職エージェントや採用媒体でも一定の情報を得ることができますが、その組織の人達が発信している情報でその組織やチームの雰囲気、技術への取り組みなどをより手触り感を持って色々知ることができます。

特に LIFULLクリエイターズブログ では多い少ないはありますが、LIFULLがどんなことを目指していて、どんな課題があって、その課題にどのように対応したのか、そしてその結果はどうなったのか、に触れています。それによって、見てくれた人に「もしかしたら自分の会社でも使えるかも」や「その課題は興味あるから一緒に解決したい」など思ってくれたら嬉しいです。

一緒に働く人はそのあたりのイメージを掴んでもらった上で仲間になってもらった方が良いですよね。働く仲間は鋭意募集中です!https://recruit.lifull.com/engineer/

さいごに

今回は「なぜLIFULLはエンジニアに外部発信を推奨しているのか」ということについて触れました。

もちろん、アウトプットに関しては「ただすれば良い」というわけでもなく、油断すると「それ自体を目的」としてしまうこともあります。アウトプットには考えをまとめたり文章を書いたり、動画を撮ったり、と多くの時間を使うわけですから、何を目指してやるのかを意識してやっていくことが大切だと考えています。

また、たまに聞く話として「エンジニアが外部発信すると優秀な人が他社に引き抜かれてしまうので、会社として発信が許容されていない」というものがあります。ここに関しては、仮にそれによって他社から声がかかったとしてもフラットに選んでもらって自社(我々でいうとLIFULL)を選択してもらえるように良い環境や仕事を整えていくことも私や会社のすべきことだと思っています。

エンジニアとしても利他主義な会社をこれからもつくっていきたいと思います。ありがとうございました。

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