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30歳、春。痔になる。#4

前回の続き


僕の痔は2つあった

意味の分からない理由で診察してくれなかった病院を背に、僕は別の予約不要の肛門科に電話をかけていた。


僕「あのー、予約してないんですけどこれから診察していただけますか..?」

受付さん「はい、お越しいただいた方から順番に診察しております。」

僕「今すぐ行きますっ!!!」


このときほど“予約不要”という言葉に幸せを感じたことはなかった。


そして、痔を気にながら車を走らせること20分。電話した肛門科に到着した。

時間は午前9時20分。
その病院は午前9時ちょうどから診察を開始しているようだったが、めちゃくちゃ混んでいた。


なんとなく痔というと男性が多い病気のイメージがあったが、割と女性もいた。

受付をする際、「今日はどうされましたか?」と受付さんから聞かれたので、

僕「お尻に出来物ができまして、、、診て欲しいです。」


なんとも恥ずかしかった。
混んでいたこともあり、大体1時間くらい待ってようやく診察。

自分の番が来たら大声でフルネームを呼ばれた。僕はそんなに気にならなかったけど、知り合いがいたらと考えると嫌な人もいるかもなぁと思った。



そして、先生(医師)とご対面。

口コミで知っていたが、かなりぶっきらぼうな性格の先生だった。
だが、僕自身は治してくれればある程度のホスピタリティは求めない考えだったので特に気にしない。
(Googleレビューでは先生の対応とか言葉遣いに関する低評価が多かったけど、個人的には医者に求めるのは治療の腕だと思ったので気にしなかった)


早速、ベッドに横になるよう指示され、看護師さんにされるがままにズボンをおろされる。

イメージとしては、体育座りのように膝を抱えて横になり、背中側から先生や看護師さんが肛門をいじくる感じだった。

肛門診察の様子(イメージ)


肛門にライトを当てられ、先生の診察が始まった。
そして、5秒もかからないうちに先生から衝撃の発言が。


先生「ああ~、痔ろうもあるねぇ~。」

僕「痔ろう…?」

先生「そうそう、腫れ物じゃない、こっちのほう」


そう言いながら、カメラに映された肛門を見ると、腫れ物の痔以外に、もう一つ痔があると説明された。

その名は痔ろう。
腫れ物ではなく、見た目としては肛門の一部の皮膚が白く膿んでいるような様子だった。



そして、さらに先生から衝撃の発言が。


先生「腫れ物のほうはニキビみたいなものだから、ほっといても治るけど、この痔ろうのほうは手術しないと根治しないよ」


衝撃だった。

腫れ物の痔(こっちは痔ではなかったのかもしれない)のほうを治してほしくて来たのに、別の痔が見つかって、まさか手術が必要なんて...。


先生「いきなりで混乱してるだろうから、手術するかどうか検討してまた来週きてください。」


先生も手術の宣告に慣れているのだろう。
僕の頭の中は、職場に痔って言わないとなのか。とか、妻にも説明しないと。とか、手術費どれくらい?保険て適用されるの?とか、ぐるぐるだった。


検討します。と言い残し、僕は病院を後にした。



最後まで読んでくれてありがとうございます!!
次回、「職場に痔を伝える」。を投稿予定です!

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