フットボールが覗く英国映画が好き

記事の初公開日:2014年 10月 23日

久しぶりの英国映画、それも大好きなスコットランドが舞台の映画ということで、あさから長崎セントラル劇場へ
「サンシャイン♪ 歌声が響く街」
フライヤーのキャッチコピーには、
英国の大ヒットミュージカルの映画化、スコットランド版「マンマ・ミーア!」誕生!
と書かれている。

兵役を終えて帰ってきた青年とその家族の物語。若者の恋、夢への旅立ち、結婚25年目の夫婦に舞い込んだ危機、そこにある問題が起こってそれぞれの関係が再生していくおはなし。
お話としては平凡な物語だが、英国で空前の大ヒットとなったミュージカルの映画化だけあって、歌やダンスが素晴らしくいい。自然なのにしっかりしている。ミュージカルを見る楽しさにどっぷり浸る!
「マンマ・ミーア」より好きだな。
舞台は、エディンバラの港町リース。高台から望む港の見える景色はちょっと長崎にも似ている。
グラスゴーとエディンバラの関係がわかるようなジョークやスコットランド人、イングランド人というアイデェンティティへのこだわりが会話の中にチラリとのぞくところが英国映画らしい。

もう1つ英国映画の密かな楽しみは、フットボールに関する会話やシーンがちらりとのぞくところ。
サンシャインでも出てきましたよ!

フットボールサポーターが集まるパブのシーン。TV画面には緑ユニと臙脂ユニの試合が流れている。パブにいる男女の首元に巻かれているのはグリーンベースのチームマフラー、グリーンと白の横縞模様のマフラーのおじさんもいたので「セルティック」かな?と思ったけれど、いやいやエディンバラだし、エディンバラのチームなら「ハーツ(ハート・オブ・ミドロシアンFC)」だ。でも「ハーツ」のチームカラーはえんじ色。でも絶対架空のチームではないはずとスコティッシュプレミアリーグのチーム名を思い出してみた。中村俊輔ファンにとっては懐かしく楽しい3シーズンの思いでとともに浮かび上がったチーム名「ハイバーニアン」!

「ハイバーニアンFC」のホームタウンはリース!そしてチームカラーは緑と白。
セルティックと同じアイルランドからのカトリック系移民によって創設されたチームでその歴史はセルティックより古いようだ。パブのTV画面に流れている試合はエディンバラにある2つのチーム「ハーツ」と「ハイバーニアン」の試合なんだろう。
「とにかくハッピーになれる」ミュージカル映画だった。

サンシャイン効果は夜まで続いた。

マリノスが鬼門・大宮に勝った!
俊輔が2アシスト!

いやあもう、いつも思うけれど、俊輔のプレーは別格。ここにこのタイミングでこの早さのパスを出すと点につながるという一連のシーンがいくつもイメージでき、瞬時に決定期につながるシーンを選び、イメージどおりのプレーが実行できる。
ハードワークするようになっても、しなやかでやっぱりエレガント。
雨の中で、藤本淳吾や若手選手達がユニフォームの下に長袖のアンダーを着ているのに、俊輔は半袖のままだ。
夏も冬も長袖ユニがご愛用だった若い頃の彼の姿を思い出しながら、頼もしいおとなになった中村俊輔の成長をまだまだ見続けたいと思っている。

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