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旅の学び / 九州一周自転車の旅(3)

前回の続き。

 博多からは、九州一周自転車の旅が始まる。九州一周は、だいたい1,000kmくらいらしい。自転車だと、1時間で10km前後進めるそうで、1日70~80kmくらい進むことにした。道中しっかり観光もして、約3週間で、九州全域を巡る。

 道中の細かいことは、もう多くは記憶が薄れてしまった。旅行記風に書こうと思ったのだが、どうも書けなそうだったので、箇条書きで自転車旅での学びを記す。

  • 自転車で、80km/日は、結構余裕。100km/日を越すとキツくなってくる。

  • 田舎の山道は、夜、目の前が真っ暗になる。本当に何も見えない。

  • 電車の線路沿いを走ると良い。線路近くは平地が続く可能性が高いし、何かあった際には、電車に乗れるという安心感がある。

  • 旅の途中、多くの人に助けられた。とても有り難いと思うと同時に、「人は、助けられるだけでは、幸せになれない」とも悟った。

  • 九州は、歴史に、文化に、自然に、食に、本当に素晴らしい。西は、特に歴史と文化。東は、特に食と自然。

  • 水俣病資料館が、本当に良い内容だった。考えさせられた。水俣病が地域を分断した歴史(チッソが水俣病を引き起こし、地域住民を苦しめた一方で、チッソという企業のおかげで、地域住民の生活(雇用や経済効果)が成り立っていた面もある)が、福島の原発事故とも重なって見えた。

  • 九州では、砂肝のことを砂ずりと呼ぶらしい(→ 「言葉」 )

  • 戦争の過去を、美談やお涙頂戴的に語ることに、違和感を覚えた。なぜ、あの戦争と悲劇が起きたのか。もっと構造的・論理的に知りたくなった。とある資料館にて。

  • 大分は、意外と山がち。

 ヒッチハイクも、九州一周自転車旅も、学びが多かった。若い時にこの旅に出れて良かったと思う。

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