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新潟県の上越地区で魚がすごいのはなぜか

 昨日まで、新潟県の上越地区にある糸魚川市に行ってました。

 さて、創業したての2017年の11月半ばには、上越市と糸魚川市で魚がもっと美味しくなる10のことについてお話していました。この話をまとめるにあたっては、上越地区の魚を取り巻く環境の凄さを改めて感じました。上越地区にいながら魚を食べない、あるいは活用しないのは、当たりの宝くじを換金しないくらいにもったいないといえます。

 まず、上越地区の海は、全国的に見てもかなり特殊な環境にあります。海底は、沿岸が浅く沖に行くほど深くなるのが普通ですが、上越地区では沿岸に浅いところと深いところが混在しています。このため、様々な魚が沿岸でも獲れ、早くに水揚げすることができます。だから、大変バラエティ豊かで新鮮な根付きの魚を楽しめるのです。

 さらには、米どころの良質な水と栄養分とが海に流れ込み、適度な栄養環境を作り出しています。メギスやアンコウなど、臭みが少なく上質な白身魚が獲れるのは、このようなことが起因しているものと考えられます。これらに加え、漁師さんたちの魚の扱いが良く、地物の魚を扱う食文化も根付いています。

 上越地区の魚、とても美味しいです。ご注目ください。

※上越タイムス2017年12月 首都圏コラムを元に内容を再編集して掲載しました。

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