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トヨタ・カレンの中古車が少ない!希少性の高さは一級品か


全長4490×全幅1750×全高1310(㎜) ホイールベース2535㎜ 車両重量1120kg~1180㎏

トヨタ・カレンとは


(写真:https://toyota.jp/?padid=from_tjptop_menu_logo)

トヨタ・カレン(CURREN)は当時トヨタが展開していた5つの販売チャネルの1つ「ビスタ店(現ネッツ店)」で1994年から1999年の間に販売したノッチバッククーペスタイルのデートカーです。6代目セリカ(T200型)をベースにしており、ホンダ・プレリュードや日産・ルキノクーペのライバル的立ち位置でした。

エンジンは、経済性を重視したハイメカツインカムの3S-FE(レギュラー仕様)と、スポーツ性の高いスポーツツインカムの3S-GE(ハイオク仕様)が2.0Lの直4エンジンで、廉価版の4S-FE(レギュラー仕様)が1.8L直4エンジンになっています。セリカのようなターボ付きの3S-GTEはありません。0-100km/h加速はスポーツグレードの3S-GEでも8秒以上なのでスズキのスイフトスポーツよりも動力性能は低いですが十分な性能です。

トランスミッションは4速ATまたは5MTで、駆動方式は4WDの設定もなくFFのみ。この車はただクーペというスタイルの車が欲しいと考えた時にプレリュードの代替案として選ばれた車です。走りが好きならセリカGT-FOURや80スープラを選ぶし、モテたいならプレリュードやシルビアを選びます。販売当初からセリカの自然吸気モデルと名前や販売店が違うだけの車という評価なのでこのカレンは全く売れずに1台限りで生産終了しました。

カレンのおすすめポイントは?


一応5人乗れるが、後席は圧迫される

デートカーに過激な性能が必要でしょうか。カレンは灯火器類もそこまで古さがなくて、ボディのチリもしっかり合っており見た目はなかなか良いと思います。クーペの醍醐味は見た目なのです。加速性能や後輪駆動の楽しさだけではありません。街中を可憐に流すことが

セリカよりカレンのほうが良いという少数派の意見の方も確かに存在します。なぜそのような人がいるのか、5つのポイントを紹介します。

  • 外観のデザインが美しくどこからどうみても格好悪くない

  • 人気薄のせいで中古も少ないため希少性が高い

  • セリカよりも軽いうえにボディ剛性が優秀でハンドリングも機敏

  • 運転席、助手席の居住空間が広く、荷物も十分詰める実用性

  • 足回りがクーペにしては柔らかいので乗り心地が良い

カレンを選ぶ理由はこのような5つがあげられます。ただ、3S-GEでもサーキットで楽しむほどの性能はありませんし、ホイールは国産で採用車種の少ないPCD100/5穴なのでホイール選びは苦労するでしょう。さらに、走行性能の割にはカタログ燃費が10.6㎞/L~14.6㎞/Lという微妙な燃費。これらを我慢するのであれば90年代の若者向けデートカーであるカレンを十分に楽しめるでしょう。

カレンはかっておくべきか


どちらかというとセリカのほうがヘッドライトやフロントマスクが奇抜で、GT-FOURの設定があるセリカに人気が集まることは当たり前です。規模の小さい「ビスタ店」ではなく「カローラ店」で売られていたとしても売れなかったでしょう。

セリカが走りを重点に置いたモデルだとしたら、やはりシンプルで美しいデザインのカレンはデートカーという枠です。当時の女性には好まれる見た目で扱いやすい性能だと思います。街中を可憐に流すことがこの車の存在価値なのです。そういう意味では、馬力競争やコーナリング性能にこだわらずにクーペのもつ美しさに惹かれた人達向けの車であるといえます。

カレンは、中古車もかなり少ないため好みの個体を見つけることが難しいです。新車価格も安くて、中古に流れてくるときは激安価格で売られていたため乗り潰されたのでしょうね。もし、希少な車がほしいのであれば買うべきです。しかし、エンジンは丈夫でセリカと共通化していますが、廃盤車種であるためパーツの入手が困難になります。購入するときは必ず現車を確認しましょう。

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