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ちそうの学校#2「風土 ―“その場所”である制約と意味―」|11/18配信!

地域住民やプロジェクトに参加するアーティスト、地場の研究者など、各々が持っている「知(知恵・知識・知見など)」を共有し、折り重ねていくトークプログラム「ちそうの学校」。その第2回が、11月18日にライブ配信されます。

第1回では、野母崎の地質を調査している地質研究者の長田光弘さんをゲストにお招きし、「野母崎の地層」をテーマにトークセッションを行いました。その様子は、YouTubeチャンネル「Media Bound Baw」内にアーカイブされています。見逃した方はぜひご視聴ください。

風土 ―“その場所”である制約と意味―

さて、第2回のトークテーマは「風土」です。

ゲストは、長崎アートプロジェクトの招聘アーティストである谷口弦さんKMNR™名尾手すき和紙7代目)と、長崎市出身で「定額で、世界中住み放題」を可能にした新サービス「HafH(ハフ)」を運営する大瀬良亮さん株式会社KabuK Style Co-CEO)。そこへ前回同様、長崎アートプロジェクト ディレクターの林 曉甫と、同キュレーターの桜井 祐が聞き手として参加し、4者によるトークセッションをお送りします。

今回、テーマを「風土」としたのは、打ち合わせの中で大瀬良さんが話した「外の文化と内の文化を混淆させる現代版の“出島”として各地にHafHをつくることで、さまざまな土壌にいい風を吹かせたい。自分たちがやっているのは“風土”コーディネーションなんです」という言葉がきっかけでした。

その土地の気候・地味・地勢といったありさまを指し、私たちが生活を営み文化を育んでいく上で、決して逃れることのできない「風土」。特にアーティストの谷口さんの場合、紙の主原料を自ら栽培して作品制作に用いているほか、紙すきに必要となる水も土地の地下水を用いるなど、その活動は風土と密接につながっています。ただ一方で、特定の土地に根ざした生産活動を行っていることは、その土地に縛り付けられるという意味で、物理的な制約を生むことも事実です。

土地の新たな基点としてHafHをつくることで、風土のコーディネート(調整・調和)を図る大瀬良さんと、根ざした土地の風土から恩恵と制約の両方を受ける谷口さん。二人は自らを取り巻く風土について、どのように捉え、対峙しているのでしょうか。

トークセッションでは、お二人との対話を通じ、特定の土地で生きていく意味や意義、これからについて考えていきたいと思います。今回もYouTube Liveだけでなく、野母崎にあるきまま焙煎所のパブリックビューイング会場からもご参加できますので、ぜひお好きな方法でご視聴ください!

ちそうの学校 #2 配信概要

▽テーマ
ちそうの学校 #2「風土 ―“その場所”である制約と意味―」

▽日時
11月18日(水) 19:30-21:00

▽配信URL
https://youtu.be/eaKR2jkqJuc

▽パブリックビューイング会場
きまま焙煎所長崎市脇岬町3630-1

▽ゲスト
谷口弦(KMNR™・名尾手すき和紙7代目)
アートコレクティブKMNR™(カミナリ)主宰。佐賀県名尾地区において300年以上の歴史を持つ名尾手すき和紙の7代目。長年受け継がれてきた紙漉き技術を駆使し、特定のマテリアルを漉き込んで一枚の紙に仕立てることで、その素材が内包する情報(魂)を受け継ぐ、新たな文脈を持った媒体としての紙「還魂紙」を生み出し、作品制作を行う。

大瀬良亮(株式会社KabuK Style Co-CEO)
1983年、長崎県生まれ。2007年筑波大学卒業後、電通入社。被爆をデジタルマップで伝える「Nagasaki Archive」でYahoo!デジタルアワード特別賞受賞。2015年から首相官邸初のソーシャルメディアスタッフとして内閣広報室に出向。2018年からつくば市役所まちづくりアドバイザーとして広報戦略を担当。

▽聞き手
林 曉甫(長崎アートプロジェクト ディレクター/NPO法人インビジブル 代表)、桜井 祐(長崎アートプロジェクト キュレーター/TISSUE Inc. 共同設立者)

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