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マッチングアプリを捨てよ、町へ出よう(プロフィール付き)

これを読んで気になった人には、有料noteに自己紹介をあげておくのでご一読ください。そしてあわよくばおもしろがって連絡してください。

楽観主義者の悟り


先日、私はパーティー会場で友人から「マッチングアプリで毎週違う娘とデートしてる」という話を聞かされ、居合わせた友人から「こういう人どう思います?笑」と聞かれていた。

その場で「そんなハーレム主人公みたいなことあるのか?SAOじゃないんだぞ(なんとも思わないっすね〜)」と即答していたけど本当にそうだ。
私はあまりに恋愛に興味がなさすぎる。

その翌日、顔が好みの人を見かけたが残念なことに既婚者であることが秒で判明し、楽観的な私はようやく悟った。
「恋愛興味ない自分は、このままだと永遠に独身ルートだ☆」という当たり前すぎる解を。眼前に横たわるつらい現実である。毎日十分楽しいと言えるけどこの先もそれでいいのか?

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恋愛はしない人間でも、長い人生をともに歩むプロジェクトパートナーが欲しすぎる。

一人でたどり着ける発想には限界があるし、シェアハウスで突拍子もない思いつきで何か始めてしまう人と暮らすことの楽しさや、すぐに話せる人がいることのありがたさを知ってしまった私には、誰か(できれば仲のいい友人も含めた何人か)と暮らしたい欲がずっとある。

これまで人が作った家に参加する形で、いくつかの家に住民や管理人として住んできたのだが、居心地をよくしてもどうしたってそのコミュニティは借り物でしかなく、作り手の意思に依存せざるを得ない。いずれは自分の手で安寧の地を作らないといけないのだ。鎌倉殿みたいだな、知らんけど。

出会いは恋にはつながらない


自慢ではないのだが、私は出会いが多い。交友関係もそこそこ広いほうだ。コロナになって当然その機会は減ったが、「それで出会いが減ったと言ったら怒られるレベルで出会ってる」と友人たちに言われるので客観的にみてそうなのだろう。

自分自身楽しいことが好きでよく人を誘ったり、イベントを企画するからだ。本人は合コンなんていったことないのに「現代の合コンオーガナイザー」と異名をつけられるほどだ。
ああいう人が集まる場を合コンって言うんだね。(実態はご飯会や染め物の会など至ってアットホームでハートウォーミングなイベントです)

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でも言われてみればたしかに、イベント参加者同士が付き合ったりしてる…!少人数のほうが得意な幹事はイベントを開いてはすみっこでずっと同じ人と話してるだけなのに。

こんなに出会いが多くても、恋愛に興味がないのでもちろん色恋には発展しない。普通に話が合って人間として扱ってくれる人と友達として仲良くなるだけだ。

ようこそマッチングアプリの世界へ


そんなこんなで打開策が見えないので、プロジェクトパートナーを探すべくマッチングアプリを始めることにした。ここが不毛な戦場への入口だ。

なお、マッチングアプリは5年くらい前に試したことがあって惨敗している。探り合いメッセージのやり取りも続かないし、何より若かったのでちょっと返信がもらえないだけで心が折れていた。就活のお祈りと同じである。なんなら就活よりも大変かもしれない。

でも、この5年で合コンオーガナイザーと化した私は、軽率に人を誘うことにも慣れたし、断られることにも慣れたし(多少は)、はじめましての人と出会う警戒心も程よく薄れて、今なら実際に知らない人(言い方)とお茶くらいならできる気がしたのだった。何たる変化。経験は人を変えますね。

そもそも恋愛しないやつがマッチングアプリを使って何が目的なんだ、というのは本人としても自覚している。
万が一にもこの記事がバズってしまったら、「やる気のないやつは参戦するな!」とお怒りを露わにするアプリ奉行も出てくることだろう。この続きを読んでいただければ、ただの雑魚なので恋愛市場において何の脅威にもならないことが大変良くご理解いただけると思う。

とはいえ、恋愛しない勢でもパートナーがほしいという人は少なくないので、そういった人たちもいるよということは知ってほしい。

婚活は人生における第二の就活だ

そんなわけで、思い立ったが吉日。
大手マッチングアプリに登録した。行動だけは早いのが取り柄だ。

事前にアプリで出会った女性と見事ゴールインした「マッチングアプリモテがすごかった友人(冒頭に出てきた彼)」から、「ニッチで玄人しか知らないような趣味のコミュニティに属したほうがいい」「第二の就活だと思ってプロフィールは丁寧にアピールポイントを書け」、という非常に有益なお役立ち情報を得ていたため、仕事・趣味・暮らし・休日・性格について、エントリーシートを仕上げる気概で書きあげ、コミュニティにもタグ代わりに参加した。

普段採用支援の仕事をしているが、基本スタンスとしてメリットも課題も正直に出すことがミスマッチを防ぐファーストステップにとって重要であると考えている。いいところばかり見せていても、入社してからギャップを感じてしまえば定着しないし、また採用しなければいけなくなり、お互いにとっていいことはない。企業として課題に感じていることでも求職者はチャンスだと捉えて挑戦してくれる人もいる。理念に共感して一緒にプロジェクトを遂行してくれる相手を見つけることが目的である。

なので自己紹介も正直に書いた。「出会いは多い方です」と。
大半が(建前でも)出会いがないと言っているゲームのなかで、そんなのマッチングアプリに書くやつおらんのよ。でも事実なので、そういうアクティブの民は無理と後からガッカリされるより全然いい。むしろ交友関係も尊重してくれる人のほうがいい。

一番ネックとなりそうなところで、恋愛至上主義ではない旨も書いているので、恋愛要素に期待する人はある程度フィルタリングされることを期待した。数打てばいいわけではないのだ。なんなら数打ちたくないので、メリットデメリットはなるべく隠さず書いておく。

「映画が趣味です」「旅行が趣味です」とだけ書いているような人が多すぎて話の糸口が何もない人に「何見るんですか〜?」「おすすめの映画教えてください!」と質問を重ねるのは不毛だと思ってしまう質なので、価値観がわかるような一言を添えていてくれるといいなと思うのだけど、そんな親切な人はほぼいない。

しかし、相手が話しかけやすいネタをあらかじめ提供していないということは、こちらから丁寧に掘り下げないとたぶん何の情報も引き出せないし、マッチしてもどこに興味を持ったのかも伝えずに「仲良くしてください!」としか言ってこない可能性が高すぎる。

企業の募集要項でそんなアバウトな紹介文があって、興味を持って応募できるだろうか?
否。そんな薄い内容では、志望動機を書くこともできない。みんな顔面か条件勝負なのかな…

そうやってなんのヒントも与えない人が多すぎて、みんなお互いにどんな丁寧なヒアリングを重ねているんだろうと気になりすぎる。こちらからヒアリングシートを作成して送るから事前に記入してほしいくらいだ。

とにかくメリットが書けないまでも、事実はありのまま伝えるのを意識した。

また、写真を何枚もアップすることができるので、葛藤の末、顔のわかる写真数枚と趣味にまつわる写真を多めにアップした。
(普段はネットの海に自分の顔を晒すのは控えているのだが、この際致し方ない。皆さんもなるべく顔はわかりやすく出してほしい。Facebook連携していなかったら身バレは正直するよ?5人くらい知り合い発見してますし)

求人サイトでも、アイキャッチは言わずもがな、一緒にはたらくことになる人の写真や、働いているときの様子、オフィスや仕事場などシーンが想像できる写真は重要だ。ツッコみやすいような写真も載せたけど、それでやばいやつだと思われた可能性もあるかもしれない。でもそれも致し方ない。それがありのままの職場の風景なのだ。

多くの人は食べたものや旅行先の写真を載せているが、個人的にはライフスタイルやセンスを知りたいのでどんな暮らしぶりなのか、何をいいと思うのか、写真のセンス、日頃の活動を伝えるような写真をみたいと思う。田植えをしているとか、インテリアや育てている植物などの写真をあげているとその辺が伺い知れるし良いよね。

という感じで、プロフィール作成自体は楽しく進めていた。何をしているんだろう。

それから、マッチングアプリは基本的にメインの顔写真・年齢・居住地・ひとこと・共通点の数が表示されていて、気になればその人の自己紹介ページを確認することができる。ある程度、条件でソートしたり表示順を並べ替えることはできるが、はじめのタッチポイントで自ら訴求できるのは「顔」「ひとこと」くらいなのだ。

なのでだんだんと人間カタログをめくっているような気持ちになってしまう。
人は深掘りすれば、何かしらおもしろいところがあるはずなのに、こんなにたくさんの人がいるにもかかわらずそういったことをすべて排除している感じがしてしまっていやになる。
(もちろん自分の不向きでもあるし、それがアプリってもんだよと言われればそのとおりである)

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