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ヨーロッパ・北欧旅の記憶

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世界中を旅しているように見えて、実は内心は孤独で不安になる瞬間がある。ポジティブな一面だけでなく、リアルな旅の経験を共有します。
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#スペイン

【バルセロナ】3度好きになったら本物だ。迷宮のスペインへ日帰り旅行する、"夢の"ロンドン暮らしの日常。

3度好きになったら本物だ。異国の地を訪れて「街を好きになる」ときに起こる感情を、こう名付けることにした。 1度目は何もかも新鮮で楽しい、2度目は現実的な部分が見えてくる。 3度目に訪れる気持ちになれた場所こそ、”好き”なんじゃないか? 私は今日も音楽をするために街に出るーー。 さまざまな国で演奏するのは、ずっと小さい頃から決めていた夢でした。 出足は遅くなちゃったけれど、本当に本当に小さな一歩。 その事を思うとき、きっとロンドンの色や、ここの人達のくれた寛大なあっ

【サンティアゴ巡礼の旅】 f5.6ロンドン 音楽は傍に、駆け出す準備は愛の中で。4/4

旅の先輩の背中を追いかけて、超弩級パニック障害をトレーニングで乗り越えスペイン横断に飛び込んだのに、スペイン語の会話が重要になってくる旅に馴染めずアウトサイダー。 でも英語ができるイケてる自分を夢見て、バックパックを背負ったままロンドン留学に臨んだ。なのに手違いで宿ごと取り下げに! 留学を断念し、ロンドンで演奏しながら居候で宿を得ることに。 旅に出る理由なんて「燃料」だからなんでもいい。 つまずきまくり女子の、初の海外生活。 動機なんて車の燃料と同じよ。「旅の先輩の

【サンティアゴ巡礼の旅】英語が話せなかった私がロンドンに行って、やっぱり話せなかった顛末。3/4

ラスト30kmを歩く。サンティアゴ巡礼に出発してから7日目。 するべきことは歩くこと、そしてスペイン語で会話を交わしながら一日の疲れを取ること。それを繰り返します。 「北の道」はイベリア半島の北部を海を臨みながら歩くルートで、巡礼路の前半はアップダウンが多く、意外に厳しい巡礼路です。 前回までの記事👉【サンティアゴ巡礼の旅】すべて歩くと800キロ!飛行機に乗れなかった女子大生が、スペイン横断のスタート地点に今。 バックパックの中に詰めてきたトレッキング用品とドラムステ

【サンティアゴ巡礼の旅】巡礼者が出会い、つながってゆく。合言葉は“ブエン・カミーノ”。2/4

スペインの「ある場所」の写真を見た時から、いつかここへ行くんだろうと導かれていた場所がある。 サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路。 フランス国境の町からピレネー山脈を越え、スペイン北部のサンティアゴに向かう巡礼の道。要するに徒歩によるスペイン横断である。 すべて歩くと800キロメートルの距離で、日数は一日平均30キロ歩いても約一ヶ月かかる。 想像も付かない。本当に自分にできるのか? 前回記事👉【サンティアゴ巡礼の旅】すべて歩くと800キロ!飛行機に乗れなかった

【サンティアゴ巡礼の旅】すべて歩くと800キロ!飛行機に乗れなかった女子大生が、スペイン横断のスタート地点に今。1/4

スペインの「ある場所」の写真を見た時から、いつかここへ行くんだろうと導かれていた場所がある。 サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路。 フランス国境の町からピレネー山脈を越え、スペイン北部のサンティアゴに向かう巡礼の道。要するに徒歩によるスペイン横断である。 すべて歩くと800キロメートルの距離で、日数は一日平均30キロ歩いても約一ヶ月かかる。 想像も付かない。本当に自分にできるのか? 怯みそうになる気持ちを奮い立たせながら、今そのスタート地点に立とうとしている。