31歳で初めての1人暮らしを始めた話|生きづらい家を抜け出せた
初めての1人暮らしを、31歳になって始めた。
31歳というとなかなかいい歳だ。
それまでに1人暮らしを始める気がなかったかというと、そうではない。
「外の世界は怖い」と言われ続けた学生時代や社会人時代
大学生になった時、家から大学まで二時間はかかった。当然1人暮らししたかった。
ただ、父に猛烈に反対された。1人暮らしは危ない、と。
同様の理由で社会人になっても1人暮らしする必要はない、と反対された。
外は怖い。他人は怖い。そういったイメージが自分の中で育っていった。
しかし、実家が住み心地が良かったわけではなかった。
実家の状況とつい最近の自分の状態
両親の仲は私という子供が成長し、時間が経つほど、冷え切って行く一方だった。
父はいつも自分勝手に家の中で振る舞っていて、それがものすごくストレスで怖かった。
母は仕事が忙しくあまり話す時間もなく、孤独だった。また父のこともなんとかしてくれるわけではなかったのでそれも困っていた。
ストレスで吐いてしまったり、何かどうしようもなく悲しくなってしまい泣いていても、どちらかというと迷惑がられていた。
実家にいても、孤独と寂しさと強いストレスを感じるだけだった。
とにかく安心できる居場所が欲しい、そう思った。
実家を抜け出したい。
1人で暮らしたい。
しかし私は精神疾患を患っているため、なかなか長期で働けず、経済的に実家を抜け出すことは難しい状況だった。(現在は作業所に通っている)
私は実家から逃げるためになのか、自分でも理由はわからないが頻繁に新しい恋人を作った。そして、数ヶ月したらその人の家に逃げこむ、ということを繰り返していた。
恋人との関係が上手くいかなくなって実家に帰らなければならなくなると、いつもこの世の終わりみたいな気持ちになっていた。
実家を出ることになったきっかけ
直近で付き合っていた元彼とは最悪の別れ方をした。
メンタルも体もボロボロになった。
実家に帰ってきて数日は安心したが、すぐに気持ちは不安定になった。
ずっと支えてくれていた友人に提案された。
「実家を出よう。自分も手助けするから」
それはずっとしたかったことだった。
でも、ずっと勇気が出なかった。
外は怖いものだと、他人は怖いという固定概念があったこともある。
そして、もし他に人に助けを求めても、優しくされなかったらどうしようという気持ちがあった。
それはあなたの自己責任だと言われたらどうしよう。
そういった対応をされてしまったら
もう心が折れてしまうくらい、自分の精神は追い詰められていった。
しかし、友達の助けもあって、役所の方、福祉の方と繋がることができた。
みんな私を助けようとしてくれていた。
「助けてください」と言ったら、手を貸してくれた。
誰も私を責めなかった。
家を出る、という方法も色んな選択肢があった。
グループホームに行くという選択肢もあったが、私は1人で暮らすことを選んだ。
そして、本当に、説明すると膨大な数になるくらい
なんやかんやあって
本当になんやかんやあって
私は今実家を出て、1人暮らしをしている。
過去の自分にこうしたら早い、と教えてあげたいが、数年間苦しんだ結果今があるのかもしれない。
恐ろしいくらいの手続きの量があったので、もし1人で不安な人がいたら役所の人や福祉サービスの方、頼れる知人に相談することをお勧めする。
辛い時に1人でこの手続きができるか・・といわれると疑問だ。
実家を出て1人暮らしをしてみて
今でもちゃんと自立して生きていけるか不安で夜眠れない時も多いが
もう怯えて過ごさなくて良くなったのは、気持ち的にすごく楽になった。
自分でやりくりして行くことを覚えなければ・・。という不安もある。
でもそうやって少しづつできることを増やして行くことで自分の自信に繋がって
行くのかもしれない。
31歳でスタートラインに立てたこと、自分の中ではすごくコンプレックスだし書くことも躊躇いがあったが、貴重な人生体験として書き残しておこうと思う。