飛べずに地を這う鳥のK.

羽が無いので地を這う様に歩く鳥の様な人です。 『乾いた青い天国』を探しながら、いつか…

飛べずに地を這う鳥のK.

羽が無いので地を這う様に歩く鳥の様な人です。 『乾いた青い天国』を探しながら、いつかはあの空を飛べたらな、と願う日々を送ってます。

最近の記事

追憶の歌 ①

ガキの頃、友達がいなかった。 や、遊ぶ同級生はいた。けど、何だろうか。友達、とゆう認識を持てる人がいなかった。 それに対する大きな理由として、自分自身がアホでワガママな事が大きいけれど、家の都合で転校ばかりしていた事も大きく付随している。 仲良くなったと思ったら転校、仲良くなったと思ったら転校…その繰り返しで気付けば小学校は4回変わっていた。 母親はそうゆう事もあってか凄く優しくしてくれたので愛情は多分に注いでもらって過ごしていた。 10歳と11歳離れた姉もケンカになると

    • ノスタルジーの扉は開いたまま

      数少ない得意料理の中にナポリタンがある。 ナポリタンは様々な料理の中で、心のノスタルジーの扉を開けるものの一つ。 食べると幼少期の記憶とリンクする。 学校から帰ってきた昼食。 母に連れられた喫茶店。 家族で行ったデパートの高層階のレストラン。 どの記憶も空は晴れていて、陽光や月光でキラキラしていた。 そんな幼少期に食べたナポリタンには遠く及ばないが、そんなノスタルジーを意図した訳でもなくたまたま得意料理になったナポリタン。なかなか美味しく出来た気がする。 ノスタルジー

      • 日々是咖喱日和

        カレーはいい。 カレーはとてもいい。 カレー好き。 カレー大好き。 元気な時、辛い時、嬉しい時、悲しい時、ご機嫌な時、不機嫌な時、 カレーはいつも寄り添ってくれる。 助けてくれる。 見守ってくれる。 支えてくれる。 カレーがあればいい。 カレーがあればとてもいい。 だから今日も、 カレーを食べる。 カレーを創る。 カレーを想う。 カレーを馳せる。 ありがとうカレー。 これからも宜しくカレー。

        • 始まりが終わる日、そして始まる日

          年始から始まっていた己の中での闘いが決する日を迎えた。 薄曇りの中、強い日差しが降り注ぎとても暑い。 その暑さがオレの中で熱く漲ってくる。 大好きな夏の空の下、大好きな人や会社の為に資格取得に向けた試験に臨むのだ。 同じ会社の相棒と共に臨むから力強い。 これまで協力し合い、時にぶつかり合いながらも肩を組んで歩んできた道。 この道の先に何があるのだろうか? 光しか見えないのは確かだ。 やるしかない、やるしかない、やるしかない。 だから突き進むしかないんだ。

          放電日和

          日々暮らしていく中で、 人、物、環境、天候等の事象により、 望んでいたリズムやテンポが崩れる事がある。 されど、暮らしやサイクルは待ってくれないので、 崩れた中でも日々の諸々を進めていかなきゃいかない。 そんな時に溜め込んだ不満やストレスを放出すべく、 よく1人で公園に向かい、 好きなものを食べたり飲んだりして、 何も気にせずに思い思いに過ごす。 その行為を所謂『放電』と位置付けて意識的に行う。 放電中の空気は毎日の暮らしの中で感じるそれとはまた異なり、

          もう一度空へ向かう旅の中で、交信は続く。

          幸せであったり、喜びであったり、そういったものを感じて暮らす日々の中、 オレは空を飛ぶ様に生きていた。 そんな幸せや喜びをいつからか、 当たり前の様に感じる様になってから飛べなくなっていった。 飛び方を忘れて地に堕ちたオレは考えた。 『もう一度、空へ行く術を見つける旅に出よう』 そこからオレは、地を這う様に歩いて、歩いて、歩いた。 見上げると青い空がこっちを見ている。 時に優しく、時に厳しく。 時に慈しみの眼で、時に蔑みの心で。 再び空を飛びたかったけど、

          もう一度空へ向かう旅の中で、交信は続く。

          やらをかし、やらをかす

          やらをかし、やらをかし、やらをかす、やらをかす。 やらをかし、やらをかし、やらをかす、やらをかす。 気持ちは気ままに野を越え、山越え、 見た事ない外界に心を躍らす。 見えてないそれを赤と言い、 鮮やかである事をしたり顔で告げる。 戸惑わせる事は本望でなく、 世迷言を語るのは本能であり、 頭にあるのは煩悩なのか されどそこを忍ぶのが肝要であろう。 嗚呼、だから思う 嗚呼、だから憂う やらをかし、やらをかし、やらをかす、やらをかす。 やらをかし、やらをか

          やらをかし、やらをかす

          震える靄

          身体の奥底から靄が生まれて、 身体を全て包んでいく。 靄に包まれた身体は、 制御不能でのたうち回る。 身体は苦しい筈なのに。 心は靄を求めてしまう。 眼は靄を追い、 耳は靄を聴き、 鼻は靄を嗅ぎ、 口は靄を語る。 今日も身体の奥底から靄が生まれて、 包まれて、満たされて、喜びに震える。 震える靄が身も心も満たしていく。

          ゆらりゆらゆら

          感情は気まぐれだ。 些細な事で喜んだり、 僅かな事で悲しんだり。 少しの事で怒る時もあるし、笑う事だってある。 人間は揺れやすくて、壊れやすい。 だから不安と平静を行き来する。 じゃあ、今はどんな感情なんだろう? 察するところ、虚無に近い。 満たされてると思ってたけれど、 実は穴が空いてて抜け落ちてて、 沢山入ってると思っていた容れ物は 蓋を開けたら空っぽだった。そんな感じ。 実は現実の目先の事なんてそんなものなのかもしれない。 それがわかっただけ。

          甘く丸い世界

          甘く丸い世界の中で、 甘く丸いものを探す。 甘く丸い世界の中で、 甘く丸いものを見つける。 それは見るからに淡く白くて、 触れるととても柔らかくて、 包まれるととても暖かくて、 懐かしい匂いの中で気付けば眠ってた。 しばらくの時間が経って目を覚ますと、 甘くて丸い世界はそこには無くて、 いつもの日常が広がっていた。 その当たり前の日常の中で、 甘くて丸い世界を探す。 ふと目にすると、そこにはシュークリームがあって、 もしかしてこの中に甘くて丸い世界