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汁物を作るコツは、心に土井善晴先生を住まわせること

豚汁を作った。日曜日の朝の8時前から。

大学がお盆休みに入り、大学に入構できないせいで、家にい続ける生活が続いている。院生の家庭内ヒエラルキーは最下層、犬にすら飯を作れとせっつかれる。いいよ、いっぱい食べよし。鶏をたくさん入れてあげよう。おい残すなよ。俺の一食よりも高い薬入ってるんやぞ。なぁおい。

豚汁を作った。豚汁が好きだ。めちゃくちゃ頑張った日にチェーン店に入ったら豚汁を頼んで脂が出切った豚と、脂がアホほど浮いてる汁を飲むだけで生きていける気がする。ジャイロのコーヒーは豚汁。

汁物を作るときは冷蔵庫と相談する。芽が出る前のじゃがいも、若干芽が出てるにんじん、微妙に残ったオクラ、冷凍庫にいつからいるのかわからない豚とお揚げさん、しなびたネギ、断面が乾きかけてる生姜、あとこの前作った干しマッシュルーム。

味噌汁なんて何入れてもええんですよ。そんなことを土井善晴先生はおっしゃった。多分。言ってたんです。言ってました。

野菜を適当に切って気持ち多めの油でじくじく炒めて、解凍できた豚を適当に切って、ことこと煮込む。出汁を入れ忘れた。味噌を適当に入れて煮込む。ご馳走ができた。

心の中の土井先生が「これは味噌汁やないですね」って言ってる。せやで土井先生、これ豚汁です。

煮込んでる間に洗濯も水やりもできた。ちょっと冷まして、昼ごはんを作って食べよう。

ここしばらくアホほど忙しかったし、なんなら今も忙しいの渦中にいる。メイル酒トロームwwとか言ってられるくらいには余裕があるから、まだ大丈夫。

楽しみだ。汁物なんか適当に切って炒めて水入れて味噌入れたら味噌汁なるんですよ。これはまごうことなき味噌汁です。豚汁でした。

豚汁、あぁ豚汁。豚汁………

豚汁。

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