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子ども達の将来の夢

「大きくなったら何になりたい?」

昔は、子どもに対する定番の質問だったけど、今やリテラシーの低い質問になってしまった。

それでも、卒園、卒業の文集などにはいまだに見かける。

中学生くらいになると、ユーチューバーやゲームクリエーターなんて職業が上位来てるというというのも、時代だなぁという感じがする。

そういった遊びが仕事になってしまったみたいな職業のことをけしからんなんていう話は論外として、一昔前では考えられないような技術や文化の変化が今後は加速度的に起きていくのは、多くの人が想像しているだろう。

必要な職業は変わる

AIに仕事が奪われるなんて、騒ぎ始めたのが数年前だけど、これまでだって、たくさんの仕事は機械に奪われてきた。

人間って不思議なもので、未知のものが迫ってくると、無条件で怖がってしまう人が多い。まあ、そういう本能なんだろうな。

だから、オフィスでたくさんの人が時間を割いていた作業を、クラウド上のAIが全てやってくれるので、もう人間は必要ない、みたいなことを想像すると、食いっぱぐれないためにはどうしたら良いんだ?って、急に不安になったりする。

面白いのは、過去を振り返ったそうはならない。

今まではご近所総出で田植え、稲刈りをしていたのに、おらが村にトラクターやコンバインが来たら、仕事が無くなる!どーすっぺ?ってなったのかな。ひょっとして、当時はなったのかもしれない。笑

確かに、伝統産業や小さな商売が、大手の最新技術によって潰されたという事例はたくさんあると思うけど、人類全体で考えたときに、文明の進化によって必要な職業か推移していくのは当たり前のことだ。

暇を持て余した人間は、さらに今まで持っていなかった何かが欲しくなり、そこに新しいビジネスが生まれる。

だから、子どものうちに10年先の職業を聞いても、あまり意味が無いように思う。

それでも、聞いてみると面白い

じゃあ、うちでは将来の話をまったくしないかと言えば、そういうことではない。

子ども達がどんなことに夢を持っているかということを聞くだけでも、それは興味深い話の出発点になる。

ちなみにうちの長男は「トビ職」、次男は「木こり」になりたいと言っている。ふざけているのか本気かわからないけど、建設関連の職人も林業も、人手不足で、超売り手市場。AIの導入はあっても、職人の作業は代替できないことをかんがえると、肉体労働もスキルとして一つ持っておくというのは意外といいかもしれない。

最近は、副業を考えたり、投資をしたりと、人生全体でポートフォリオを組んでリスクヘッジを考える人が増えてきた。

相変わらず、収入源が務めている会社から一つだけという人は、次の時代を見据えた方がいい。僕の想像ではこの傾向はもっと強まり、子ども達が就職する頃には、一つの会社だけに就職しなければいけないという感覚すら無くなっているように思う。

そう考えると、トビ職もやりながら、ナレッジワークは現場の休憩時間にスマホをチェックしながらAIにやらせるみたいなことが起きるかもしれない。

デジタル・ケンタウロス

ネットの記事で、とても興味深い言葉を見つけた。

「デジタル・ケンタウロス」というのは、渡邉 正裕氏の造語なのか、出所は僕は知らないが、とても、絵的にわかりやすい言葉だ。

ケンタウロスとは、下半身が馬で、上半身が人間のギリシャ神話の生き物である。

デジタル・ケンタウロスというのは、どうやら、馬部分をデジタル化に喩えて、AIやデジタルの力によって縦横無尽に走り回りながら、上半身は人間にしかできない仕事をやるというような事だと思う。

この発想は面白い。

漠然と成ろうとしていた未来の働き方は、そういうことだったということで、すんなり腑に落ちた。

僕は、自分の職業が消えるんじゃないかという不安は全然ない。

むしろ今の職業デジタルの下半身で走り回り、どのように展開しようかと考えたら楽しみでたまらない。

時代の変化はますます早く、それを強いられるのは案外、すぐ先のはなしかもしれないな。

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