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今だからいうけど「濃厚接触」について認識が甘かった。

実は僕、濃厚接触者となってしまいました!

結論からいうと、PCR検査の結果は『陰性』
それよりも、濃厚接触の定義、身の回りで起きたこと、そして、心のケアについてのお話です。

みなさんへの注意喚起をこめて。

軽い気持ちで集まった

一週間ほど前に、仕事の依頼があってお会いした数名のグループがいます。
後にそのうちの一名が陽性だったと判明して、保健所から電話来たという次第です。

一般住宅を会場に、2時間半ほどお話しました。
マスクは着用のまま。
食事やアルコールはありません。
飲食について厳密にいうと、コーヒーの提供はあり、時々マスクをずらして飲むという程度でした。
ワクチンは2回接種済み。

……とまあ、このような状況が濃厚接触に該当してしまったということです。

別れた後はすぐにアルコール消毒。
帰ってからは改めて手をよく洗ったのは言うまでもありません。

濃厚接触の定義

これが濃厚接触となってしまうなら、コロナ禍でお会いしているほとんどの人がそうかもって感じています。

改めて厚生労働省の定義を確認しました。

1.距離の近さと2.時間の長さです。必要な感染予防策をせずに手で触れること、または対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(1m程度以内)で15分以上接触があった場合に濃厚接触者と考えられます。

厚生労働省のウェブサイトより
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q3-3

具体的な状況を聞いての判断とはありますが、なるほど、たしかに濃厚接触者の条件は満たしてます。

飲み会やカラオケなどするわけでもなく、自分は大丈夫だと思っていたのは、認識が甘かったと感じました。

うちでも予約制でお客様を迎えることはありますので、やはり15分以上のお話をすることを考えると、パーティションなどの設備は必要なのかもしれないと改めて考えているところです。

結果が良かったから言える話しでもありますが、濃厚接触となる状況でも、マスク、アルコール消毒、手洗いは徹底すべしということも改めて認識。

濃厚接触者になると

保健所から言われる前に、当事者から連絡がきました。

その後、体調に異常はありませんか?
実はお会いした後に陽性であることがわかりました。
ご迷惑おかけします。本当にごめんなさい。
いただいた名刺にある電話番号を保健所に伝えもよろしいですか?

電話番号は教えて問題無いこと、そして、あなたの責任ではないので、どうか心安らかにという旨を返信しました。

まもなく保健所から電話があり、明日午前にはPCR検査の予約が確定すること、そして午後には検査を受けることが知らされます。

また、この時点で濃厚接触者は感染した疑いの日、つまり陽性者に会った日から2週間は、外部との接触を控えるように言われます。
(追記:後に保健所から連絡があり10日間に短縮)
ですから、明日からの仕事の予定も全てキャンセルしなければいけません。

幸い僕は自分で商売をしていますので、最小限のお客様に納期遅れのお断りをする程度で済みますが、サラーリーマンの方なら大変なことでしょう。
日給や時給で働いている人は、月の半分、給料がなくなります。

子ども達については、冬休みがあけて始業式でしたが、僕の結果がわかるまでは登校させるわけにも行かず、欠席の旨を学校に伝えました。

結果は陰性、その後

保健所の対応はこうです。

陰性とはいえ、濃厚接触者は2週間謹慎というのはかわりません。
(追記:後に保健所から連絡があり10日間に短縮)
つまり、結果がわかったからといって、すぐに出勤してもよいということにはならないのです。旅行やレジャーの予定がある人も、もちろんキャンセルするべきです。

ただし、これは自粛要請に近い言い方で、強制力はありません。
見張っている機関はないですし、罰則があるわけでもありません。
陰性だったので大丈夫という自己判断で出歩く人もいるでしょう。

陰性濃厚接触者の家族については、保健所としてはお咎めなしということです。それぞれの学校や職場などで問題無いという判断であれば、登校、出社してかまわないといいます。

僕自身もそれなりに予定はあります。
リアルでお会いする必要がある仕事はスケジュール調整しました。
ボランティア関係は全てお休みさせてもらい、リモートで対応できるものなどは、できる範囲で関わっています。

そして実は、数日後に、ちょっとした国家試験を受ける予定でいたのです。
そこで、保健所にも聞いてみました。

「数日後に試験を受ける予定だったのですが、陰性でもあきらめるしかないのでしょうか?」

この質問には、さすがに担当者も即答できず、確認を取って後ほど折り返しますという返事でした。

別な方から改めて電話がありました。

保健所として欠席を強制することもできないのですが、試験会場で感染対策をとって対応が可能であればということもありますので相談してみてください。

おぉ、責任所在バトンタッチの瞬間(苦笑)
まあそういうことなら、あとはこちらでなんとかします。

今は受験のシーズンですし、同じようなタイミングだった学生さんも多いでしょう。陽性だったら、問答無用で諦めるしかありませんし、陰性でも濃厚接触の疑いがあれば、このような面倒がつきまといます。

受験前の一ヶ月程度は特に注意ですね。
受験生本人はもちろん、支えている家族は直接の感染だけでなく、濃厚接触者になる可能性すら徹底排除しないといけないことがよく分かりました。

先方のグループより

なんどもお詫びの言葉がありました。

予定がいろいろ狂ってしまったのは確かですが、陽性だった本人を責めても、約束を取り決めた皆さん責めてもしょうがありません。何より、その方だって自分の感染を知って行動していたわけではないので、悪気がないのはたしかです。

社会全体の問題ですので、どうか自責することなく養生していただきたいものです。

陽性だった方も、倦怠感がある程度の軽症だときいて、少しホッとしています。このまま悪化することなく回復するといいですね。

今回、濃厚接触となった人は、全員陰性でした。
それでもそれぞれの生活に不便が残ることには変わりありません。

こういったことがあると、人間関係がとてもギクシャクしてしまうこともあるでしょう。また、仕事が絡むと、具体的な損害に繋がるということも想像出来ます。

第6波と言われている今、世界中のあちこちで、こんな風に心が乱される試練に遭っている人がいることに思いを馳せています。

幸い、今回関わったみなさんとは、高いレベルで人間関係が構築できていたおかげもあって、この件をきっかけに関係が悪くなるようなことはなく、ますますお互いを信用し結束が固まったようにも感じています。

本当の人柄はピンチの時に垣間見えると言いますが、まさにそいうことでしょうね。

おわりに

昨年の12月ころ、なんとなくこのままコロナは収束するんじゃないか?って思っていませんでしたか。

僕自身はそこまで楽観的ではありませんでしたが、想像していたよりも脅威はすぐそこにあったなという甘さは感じています。

新規感染者の数字が下がる度に、社会が動き出して、会合が増えたりしますね。

「断固、対面で会うのは遠慮します」と全ての関係を断ち切って生活することが正解とも思えません。自分なりに対策はとりながらも、社会の動きとすり合わせて行くことは求められます。

まだまだこのような状況で円満に社会生活を送っていくためには、モラルが低い方との関係は、お断りする勇気も必要かもしれませんね。

重症化するケースが減っているそうですが、感染させてしまった、うつされてしまったという中で、心に残る後遺症の方が甚大な傷になる可能性はあります。

それぞれの行動に後悔しないよう、予防には少々厳しい態度で、自分や身近な人が感染してしまったら大らかな心で関わっていきたいものです。

「早く元に戻って欲しい」という声をよく聞きますが、僕はもう、前の世界は戻らないと思っています。

ビジネス面でのDXなどばかりが謳われますが、心のあり方もアップデートしなくては、これからの時代はとても生きにくい世界になっていくのではないでしょうか。

平穏な日々を作るのは政府の対応や医療テクノロジーではなく、自分の心のありかたが変わることかもしれません。


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