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人生の後半戦を豊かにするために

「豊かさ」とは何か。

40歳を過ぎてからというもの、なんとなく人生折り返しという気分になり、今までの人生がどうで、これからの人生がどう・・なんてことを考えることが増えた。

ありきたりな話だけど、20代までは、完全に「豊かさ」=「お金」だと思っていた。欲しいものが買える。やりたいことができる。それは、豊かなことだ、と。

30代になって仕事で色々失敗し、収入は総崩れになった時期がある。
ぎりぎりの生活になると家族が食べていけない状況の上に、幸せはないということを感じたのだ。

それだけ聞くと、やはり「豊かさ」=「お金」のようだが、この感覚は似ているが少し違う。

「豊かさ」と「お金」の相関関係

「お金」は最低限生活するためになんとか工面する必要はある。
しかし、「豊か」かどうかは、次元が上がるほど、別なベクトルである。

30代の後半になって最低限生活していくくらいのお金はなんとかなってきた。この先は、収入が増えるほど体験も増えるに違いない。

この辺がなんとも難しいところで、整理するとこういうことだ。

低収入になるほど、「豊かさ」と「お金」は相関関係が強い。
高収入になるほど直接的ではないが、関係はある。

衣食住が間に合う収入以上になると、お金で買える喜びというのは、飽きるし、ありすぎると不幸になるものばかりだ。高級ブランド品ばかり買うようになったら、それはつまらないことになってしまうし、美味しいものを食べ過ぎても身体を壊すだけ。

清貧は正義か

日本には古くから「清貧」という考え方がある。
富を求めず、正しいおこないをしていて貧しいことだ。

これこそが「豊かさ」だという人もいるが、僕はそうとも思わない。

対極に想像するのが、人としてゲスな成金というところだが、高収入になっても、本当に品格を備えた人もいる。

名画を楽しみ、素晴らしい演奏を聞き、文学を楽しむ時間とお金があることは豊かだと思う。

つまり、収入を増やすマネーリテラシーやビジネスセンス、知的な喜びを得る教養を、合わせて磨き続けることが本当の「豊かさ」だと思うのだ。

リンカーンの名言

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『もし8時間、木を切る時間を与えられたら、そのうち6時間を私は斧を研ぐのに使うだろう。』

アメリカの第16代大統領の彼は、こんな言葉を残している。

職人さんの間にも、「段取り八分」なんて言い方があるが、準備が整っていないものが非効率的に頑張るよりも、多くの時間を準備に費やした方が、トータルで良い結果を残せるということだ。

8時間のうち6時間は斧を研ぐ。人生80年だとしたら、60歳くらいまでは、自己研鑽に費やすべきなのかもしれない。

いまや人生100年とも、それ以上とも言われれる。
勉強しなければいけない期間はまだまだ長い。

ベンジャミン・フランクリンの名言

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『知識への投資は常に最高の利息がついてくる』

アメリカの政治家つながりでもう1人挙げると、ベンジャミン・フランクリンも、こんな言葉を残している。

最近は、投資ブームで、株や投資信託を勉強している人も多いと思うけど、一番利息が良いのは知識へ投資することだ。

投資をしている人ならピンとくるとおもうけど、知識に投資すると、複利で増やせるので、後半になるほど大きな「知識のキャピタルゲイン」が得られるのだ。

教養を磨く

教養を磨くというのは、とても贅沢なことだ。

まず、勉強しなければならない。それに、体験しなければならない。どちらもお金もかかるし、時間もかかる。

「今でしょ!」の林修先生は、「勉強のやる気がでないのですが、どうしたらいいですか?」という質問に対し、「やる気がないならやめてください。勉強はとても贅沢なことです。」と答えていた。

当時は、なかなか過激なことを言うなと思っていたけど、今でこそ身をもってわかる。大人になって仕事をしながらできる勉強というのは、とても制約が多い。本当に贅沢なことだ。

お金も知識も、増えたら自分の勉強にフィードバック。

そうして、本当の「豊かさ」に近づきながら、年を取っていきたい。

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