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「ボランティア愛ランド北海道2024 in えべつ」~共につくり、共に生きるレンガの街から~

2024年9月28日、私の住む江別市で「ボランティア愛ランド北海道2024 in えべつ」が開催されました。このイベントは、北海道各地で毎年開催される全道大会ですが、コロナ禍の影響で長らく中止となり、今回は久しぶりの開催となりました。テーマは「~共二つくり、共に生きるレンガの街から~」。多くの人々が集い、ボランティア活動や地域社会について考える場となりました。

江別市は「レンガの街」として知られ、歴史あるレンガ造りの建物や景観が残る素敵な町です。そのような背景もあり、今回の大会は「~共二つくり、共に生きるレンガの街から~」というテーマがとても合っているように感じました。江別市はコミュニティの結束が強く、地域活動も活発です。この大会は、そんな地域の魅力を再確認する良い機会でもありました。

大会の概要

大会は11:00から受付が始まり、12:00にはオープニングアトラクションとして、文京台一輪車クラブが華麗な演技を披露してくれました。その後、12:15からは開会式が行われ、来場者たちが一体感を感じる瞬間でした。

そして、12:45には贈呈式が行われ、地域や社会に貢献した人々が表彰されました。特に、地元の若者たちがボランティア活動に積極的に参加している姿は、とても印象的でした。

次に、13:20からは特別講演が行われました。講師は書家の金澤泰子さんで、テーマは「共に生きる~ダウン症者の書家翔子と共に生きて~」。彼女の娘である金澤翔子さんはダウン症を持ちながらも素晴らしい書家として活躍しており、親子での取り組みや、障がいを持つ方々と共に生きることの大切さについて語ってくださいました。私もステージ袖で聞かせていただきましたが、この講演は、多くの人々の心に深く響きました。

その後、14:55からは分科会が4つに分かれて行われました。それぞれの分科会で、ボランティア活動や地域の活性化についての講演やディスカッションが行われました。私はNPO法人シェロクリの立場で、第二分科会を担当しました。

第二分科会「地域活動を通じて、地域の活性化を考える」

第二分科会では、地域活動を通じた地域の活性化について議論しました。特に、江別市内における地域活動にICT(情報通信技術)を活用してどのように地域を活性化させているかについて話しました。

具体的には、AIやビジネスチャットを使った実演を行い、研修案内をAIで作成し、ビジネスチャットツール「LINE WORKS」を使って出欠確認を瞬時に行う方法を紹介しました。従来の郵送やFAXを使ったやり取りと比べて、時間や労力が大幅に削減されることを実演で示しました。この方法により、地域の自治会や活動がより効率的に進むことを参加者に伝えることができました。

また、NPO法人シェロクリの代表理事からは、自治会の現状と、ICTを活用したデジタル情報配信システムの導入によって、回覧板の廃止や自治会費の集金を不要にするシステムについても紹介しました。これにより、地域の人々がよりスムーズにコミュニケーションをとり、地域活動に参加しやすくなることを説明しました。江別市の事例を通じて、地域社会におけるICTの活用がいかに重要であるかを実感してもらえたと思います。

大会運営に感じた課題

今回の大会は久しぶりの開催ということもあり、運営にはいくつかの課題が見られました。例えば、私が担当した第二分科会では、事前に準備していた音と映像を使ったオープニング演出がうまく伝わっていなかったことが残念でした。主催の北海道社会福祉協議会との連携がうまく取れず、分科会の演出が十分に反映されなかったのです。さらに、分科会の準備も直前にならないと進められない状況で、当日の朝に現場に入ってみると、前の講演が終わるまで何も準備ができないという状態でした。

分科会後の「グランドフィナーレ」も、少し尻切れトンボな感じで、なんとなく間の悪い雰囲気が漂っていました。客席にいた人々も「これで終わりなのか?」と迷っているような空気が流れていました。大会のプロデュース全体として、ホスピタリティや演出面での配慮が少し欠けていたのかもしれません。

久しぶりの開催で、コロナ禍以前のノウハウが使えなかったり、段取りがうまく引き継がれていなかったりしたことが原因かもしれませんが、大会の全体像をもう少し統一感を持って作り上げることができたら、さらに良いものになったのではないかと思います。

地域活動における「ホスピタリティ」の重要性

イベントの成功には、内容そのものの質だけでなく、全体の雰囲気や参加者への気配りが非常に大切です。たとえば、どれだけ素晴らしい講演があったとしても、その周りの演出やサポートが不足していれば、全体としての印象は下がってしまうものです。これは、レストランで高級料理をプラスチック容器に入れて提供されたら、どれだけ味が良くても満足できないのと同じです。やはり、イベント全体の「パッケージ」や「おもてなし」を大切にすることが重要だと感じました。

地域社会においても同じことが言えます。どんなに素晴らしい取り組みや活動を行っても、そこに参加する人々が心地よく感じられる環境やサポートがなければ、活動の意義が伝わりにくくなります。私たちが地域活動を活性化させる際には、参加者に対するホスピタリティや気配りを忘れずに、常に一体感や楽しさを提供することが大切だと改めて感じました。

まとめ

「ボランティア愛ランド北海道2024 in えべつ」は、コロナ禍を乗り越えて開催された久しぶりの全道大会であり、江別市に住む私にとっても非常に意義深いイベントでした。地域活動にICTを活用することで、効率化が図られる様子を分科会で紹介し、多くの参加者に興味を持ってもらえたことが大きな成果でした。

一方で、運営面ではいくつかの改善点が見られましたが、それもまた次回への貴重な教訓です。地域社会においては、一人ひとりの努力と工夫が大きな成果を生み出します。これからも共につくり、共に生きることの大切さを忘れずに、江別市の魅力を発信し続けたいと思います。

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