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居心地

ずっと”居心地”について考えています。特に「自宅」です。僕はどこかしら「人が来て、僕の自宅のことを”居心地がいい”」と、言ってもらえることを意識して来たように思います。そして例えば、自分が関わるホテルや空間なんかも、自分も居心地をよく感じ、お客さんという他人も、居心地いいと感じてくれる。そんなことになるには、どうしたらいいんだろうと思い続けている。自宅の居心地は馴れ合いのようなもので「異質感を感じなくなる」ことで「いい」ということになるような気もしますが、最近、それは違うと思うようになりました。というきっかけが、今いる沖縄の僕の部屋に、たまに友人に泊まってもらうと「居心地がいい」と言ってくれたりします。これは同じ人でも、昔はそんなこと、言ってくれなかってのに(笑)、です。僕が自分で目指す居心地と、それを他人も「いい!」と認めてくれる居心地を目指すには何がどうなっていればいいのか。
僕の居心地は「清潔」「人目がない」「クリエイティブな刺激がある」「植物がある」「暮らしがある」「定番の安心感」「ダメなところがない」「暑い時に涼しく、寒い時に暖かく」・・・・・。なんか、気に入っているホテルのような状態なんです。自分だけのダラっとした居心地よりも、客観的にもいい居心地が欲しい。そんなことを考えていた時に「沖縄の部屋、いいよ」と言われ、そして、ある日、不意に「ここ、いいな」と思ったのでした。昔と変わった点をあげてみます。「料理を作るようになったこと」これは、やはり、皿や料理道具が揃い始めて「おいしいもの」「沖縄の食材」が運ばれ、何かが出来上がる現場感のようなものでしょう。そして「カッコつけて読みもしない本が総入れ替えに」全て読んで気に入って永久保存するような気持ちで東京や静岡から持って来たもの。この「本」による「本当に読んだ」ものの並ぶ居心地ってあると感じました。「シーツは完全にプロの業務用」無印良品なんかの家庭用ではなく、多少面倒ですが、シーツはアイロンをかける綿100の一枚布。糊付けまではしませんが、コインランドリーの強力な洗濯乾燥で、ピシッとしています。ベッドマットもホテル仕様。やはり業務用は常にシャキッとしています。この信頼感からの居心地も大きいと思います。
ここまで書いた「僕の居心地良さ」を一言でいうと「家庭のリアリティとホテルの緊張感」じゃないかと思います。今週オープンのd三重店には、宿泊部屋が10室ほどありますが、一応、dプロデュースとなっていますが、少しづつ「dの居心地」にすり替えていく予定。どうか1年後くらいに泊まりに来てください。笑 d news aguiは、関係者に向けて年内にソフトオープンしますが、基本は2022年2月くらいまで、僕が住み込んで居心地を徹底的に作り込む予定。居心地って、短時間では作れないと思っています。お楽しみに。

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ロングセラー「ナガオカケンメイの考え」の続編として、未だ、怒り続けているデザイナー、ナガオカケンメイの日記です。

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あの「ナガオカケンメイの考え」の続編です。基本的に怒っています。笑なんなんだょ!!って思って書いています。

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