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ラグジュアリーとプレミアムは全く違います。

ラジオ・エルメスに出ることになりました。さて、そのテーマが「ラグジュアリー」です。エルメスのチーフデザイナー、ヴェロニク・ニシャニアンのABC-bookという企画らしく、いろんな人がエルメスを擦りながら「A」から「Z」の何かを語るという。そして、よりによって僕は「L」で「luxury」だそうです。(多分、企画者の伊藤総研さんのイケズ 笑) 今日は放送台本で書かれていることをかきだしながら、整理してみたいと思います。

まず「ナガオカさんはラグジュアリーという言葉をどう捉えているのでしょうか」です。ラグジュアリーを日本の辞書でひくと「ぜいたくなさま。豪華なさま。また、ぜいたく品。高級品」とありました。笑 プレミアムってのも気になりますね。

そもそも日本って「ラグジュアリー」なものや作り手などの物語ってものすごくあると思います。僕はこの辞書の訳を見て、やっぱり日本人って、そもそもラグジュアリーのことを勘違いしているし、その作り方すら「得意ではない」人種なんだなぁと思いました。

一方で「プレミアム」は多分、日本人は大好きだし、その造り方も好き。そもそも「ラグジュアリー」と「プレミアム」についても、整理が必要かもしれませんね。

「プレミアム」はブランドの作り方の話ですね。マーケティングとかちゃんとやって、競合にどう差別化していく中でのポジションのことでしょうね。ラグジュアリーって、そういうの一切吹っ飛ばしてますよね。顧客や競合のことなど考えず、自分たちの世界観、デザイナーの世界観を訴える。たった一つの・・・・みたいなことでしょう。だから、圧倒的なものがないとそう呼ばれない。

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