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蒲郡BENCH ART PROJECT.1「審査委員長」

[審査委員長 (審査側のつぶやき)]

人生で2度目の審査委員長を務めることになりました。

愛知県蒲郡市の学生チャレンジコンクールの一つ「ベンチアートプロジェクト」です。主催が「市」だけあって、会場に行くと次々と行政の皆さんと名刺交換という名のご挨拶。外部の民間のサポート会社など15名ほどと挨拶して控え室へ。そこへ今度は市長さんと商工会議所顧問の方など・・・・。

審査委員は僕を含めて4名ですが、僕を誘ってくれた建築家の浅井さんの方を全員見ながらいろんな話に花が咲きました。面白かったのです。彼が審査委員長だとみんなが思って話しかけていた様子にです。

僕もそうだよなぁと思いました。そして審査委員長に限らず「長」のつく人に求められることって・・・と、思いながら観察をしました。

まず、オーラがあること。そのためには服装や姿勢、対話の仕方にどっしりとしたものがあること。自信があることからくる様子。そして専門的かつ客観的な解説、話ができること。ファシリテーションができること、つまり、常に周りの意見を引き出し、まとめ、なおかつ進めることができること。

決して、自分のことを語らない。(語ってしまうと、長のオーラは一瞬で消えます)

これは全て「なんちゃって」でもいいのです。とにかくブレずに引っ張っていく力というよりも「わかりやすくそうできる様子」を作れること。

「なんちゃって」でもいいなんて言いましたが、「なんちゃって」な「長」をたくさん見てきましたので、あれはもう「才能」です。(今回の浅井さんは正統派の長です)
どうしたらそうなれるかなんて、これまで考えたことはありませんが、僕も2度目ということもあり、この機会に考えて見ました。そして思ったのです。

「そんなこと、どうでもいい」と。

思ったことがまっすぐ正しく向かっていれば、自分のやり方でいい。逆にそれができない人が、「そう装う」必要に駆られるのだと思いました。

まず、コンペの趣旨を理解していること。そこに協力する全ての人の気持ちに共感できること。そして、コンペを育てていくことに興味があること。選ぶ人、作品を未来に繋げることに使命を思えること。

今回のコンペは2回目。まだ誰も知らないしコンペ自体に「憧れ」も少ない。しかし、一回一回を高い意識で関係する全てのみんなで作り上げていくことでコンペに「緊張感」が生まれ、それを重ねていくことで「その関係する全て」のことの質が上がっていきます。つまり「蒲郡市」の質が上がっていくのです。

私たちの身の回りには「憧れ」るもの、人、場所などがあります。コンクールもオリンピックもラーメン屋もお父さんも、一つ一つの意識によって尊敬できたり、憧れたり、それが権威に育ち、より高いステージへとチャレンジャーを持ち上げられる。
まだ聞いたことのないコンペですが、審査委員一同、真剣にまっすぐに審査したいと思っています。ぜひ、チャレンジしてください。

https://www.city.gamagori.lg.jp/unit/kanko/bench.html

日本じゅうからこのコンペのプレトークを聞きにきてくれました。たくさんの学生さん、ありがとう。審査委員の一人、スケッチジャーナリストの大角さんが会場で「20分でいいから、現地に行ってそこに座って感じて欲しい」を、トークの後に実行していた学生さんの背中を、実は審査委員全員が見て感動していました。いいコンペにしたい。

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