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d news agui物語.6 「空き家」

阿久比町にいると、東京にいるときよりも「空き家」というものを意識します。それは「実際に空いている」ということや、「近所の人が教えてくれる」ということもあり、そこに可能性があることが、じわりじわりと感じられてきました。

大雑把にいうと「予算」「住まい手」「リノベのセンス」「コミュニティ」「町の姿勢」かなと。そして、それら全てを併せ持った「仕組み」が必要かなと、思います。そして、そんなことはとっくに若い頭のいい人たちが実践しているであろうし、僕は僕で僕らしいスタイルを考えてみたいと思うようになりました。

多分、それが「d news」なんだろうなぁということは、徐々にわかってきました。「徐々に」とは、何が「徐々に」なのかというと、僕の中にある「私欲」がだんだんなくなってきて見えてきたもののことです。

自分の経験からいうと、人ってやっぱり「欲」があって、それが若い頃はパワーにもなっていましたが、同時に長らくそれが壁となって視界がうんと悪いことになっていたりもして、しかも、それについて自分は気づかなかったりして・・・・。

その私欲という壁が崩れなくなって行く度に、視界に眺めや本質的なテーマが見えてくる。みやすくなってくる。

アァ人生ってそんなものなのだと、思ったりもします。このまま進んでみます。そして、また、見えた景色をナガメルに書いて行きたいと思います。今日は三重県のとある港町の空き家の多い町のお仕事を頂きました、来月、そこに行ってきますが、空き家の中にあるものをdとして販売するということが、一つの何かのヒントになりそうな予感がしています。行ってきます。

そして、「じゃあ、それ、dでやったらいいんじゃないですか?」「だったら、D&Dにしましょうよ」と、思うことがあります。

その度に「D&Dって何がなくなって、何が足されたらそれになるんだ??」と、自問するわけです。

もうちょっと、惜しい感じ。その全てをはっきりさせるのは、欲がなくなってからでしょう。

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ロングセラー「ナガオカケンメイの考え」の続編として、未だ、怒り続けているデザイナー、ナガオカケンメイの日記です。

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