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居心地

ずっと”居心地”について考えています。

外泊すればその場所の居心地を観察します。居心地とは何なのか。ずっとその正体を探しているような感じです。

僕が年間170日くらい暮らす沖縄の借りているアパートがありますが、ある時、友人に部屋を貸した時のこと、「沖縄の部屋、いいよ」と言われ、「何が」?と思い尋ねてみると「皿や料理道具が揃っている」と言うのです。

昔は部屋で料理なんてしませんでしたが、確かにここ数年、外食に飽きたということもあり、自宅で簡単な料理をするようになり、結果、やちむんなんかを買い揃えるようになりました。
食材や調味料など「おいしいもの」「沖縄の食材」が部屋に持ち込まれ、何かが出来上がる現場感のようなものが「居心地」となってきたのかもしれません。

その他、「カッコつけて読みもしない本」を「全て読んで気に入った本」に総入れ替えしました。永久保存するような気持ちで東京や静岡から持って来たもの。この「本」による「本当に読んだ」ものの並ぶ居心地ってあると感じました。

「シーツは完全にプロの業務用」無印良品なんかの家庭用ではなく、多少面倒ですが、シーツはアイロンをかける綿100の一枚布。糊付けまではしませんが、コインランドリーの強力な洗濯乾燥で、ピシッとしています。
ベッドマットもホテル仕様。やはり業務用は常にシャキッとしています。この信頼感からの居心地も大きいと思います。

ここまで書いた「僕の居心地良さ」を一言でいうと「家庭のリアリティとホテルの緊張感」じゃないかと思います。

家庭のリアリティとは「過ごした長い時間」でありホテルの緊張感とは「ずっと使い続けられる本気の備品たち」によるもの。
そうした気配が全く見当たらないと「居心地が悪い」となるのではないかと思うのです。

長くその場所にいたいと思うようになるには、そこに置かれたものたちがまず、長くずっといたいと思ってそこに配置されていることが「居心地の正体」なのではないかと思うのです。

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ロングセラー「ナガオカケンメイの考え」の続編として、未だ、怒り続けているデザイナー、ナガオカケンメイの日記です。

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