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d news agui物語.12 「2023年にしたい11のこと」

皆さんのおかげで、2022年12月25日で1周年を迎えることができたd news aguiですが、もう、ふつふつと今年の夏あたりから「来年やりたいこと」が浮かんでます。
ここnoteも、なかなかちゃんと定期的な更新はかないませんが、引き続き、d newsのことに特化して、お伝えしていきたいと思っています。来年もどうぞよろしくお願いします。

さて、来年2023年中にやりたいことを一つ一つ皆さんに聞いて頂きたく、書き出してみたいと思います。11個もありました。


1・ギャラリーを古書店にします。

ギャラリー企画を考え、展示の準備をしながらの営業は、予想以上に大変でした。
スタッフ3人で順番に担当して毎月、何かしらの企画を展示していきましたが、それよりももっとすべきことがあり、ギャラリーの考えを改めました。
同時に「いつかは阿久比に古書店を作りたい」という野望から、「古書市」を何度か皆さんと行い、集まった本は古書市会期後も「委託を続ける」方が多く、そろそろどこかに本だけが集まるスペースができそうになってきました。
ということで、夢の一つを叶える意味で、ギャラリーを古書を中心にした小さな書店にします。スペース内に棚を作り、古書市は引き続き年に4回の開催は継続。集まってきた委託本、寄付本を「カテゴリー」別にわけ、購入しやすい状態を目指します。また、図書的な貸し出しも「会員」制でできたらと考えています。
これは「売りたくないけれど、みんなにも見て欲しい」という方が意外と多く、d newsで預かり、この場所を通じて、知の循環が作れたらと思うものです。
限られたスペースのどこかに、小さなギャラリー機能を持ったスペースも残そうと考えています。

d boxを活用した「古書市」の様子


2・カフェをコンパクトにします。

僕はいつも、「いろんな要素が広いスペースで混在する様子」に憧れ、つい、そう作り込んでしまいます。これは雑貨屋さんに憧れる人に共通することだとも思います。
しかし、それは意外と「お客さん」にとって、楽しそうな状況ではあるものの、買い物しづらい状況でもあります。
当初、売り場の横にカフェがある。ということを目指し厨房を作り、カフェ席も20席近く用意しましたが、1年やってみて、人件費や仕事量とカフェ運営のバランスがとても良くないことに気づきました。
2023年からはカフェは最低限に抑え、客席はカウンター4席、テーブル席も半分にし、食事も基本、提供しない方向で考えています。
その代わり、「食品売り場」を充実させ、スタバのような出来上がっているサンドウィッチのようなものを提供したいと考えています。
基本は「知多の長く続くものを紹介、販売するストア」に徹して、簡単にカフェスペースがある。そんなバランスに改善したいと思っています。

食事の提供をやめて、セルフ正式のカフェにしていく予定です。


3・あぐいなりをもっと展開します。

阿久比町をちゃんと読める県外の方はなかなかいらっしゃいません。「あくひ」「あくび」など、「あぐい」とはなかなか呼ばれず、まずはそこから取り組もうということで、隣町の半田で生まれ、阿久比の権現山を眺めながら作られた、童話作家の新美南吉の代表作「ごんぎつね」とともに、「あぐい」の新名物として「いなり」を「あぐいなり」として販売、PRしています。
毎週末の店内ランチやテイクアウトは継続しつつ、2023年は知多半島道路阿久比サービスエリアなどで「あぐいなりのいなり」「あぐいなりのお酢」など、すでに開発を終えている商品を販売していく計画です。また、定期的にPOP UPストアなどを出展し、実際にd news aguiで販売している4個入りのセットも限定販売し、広く「あぐい」の名前を知って頂くきっかけを作りたいと思っています。

あぐいなりを紹介する展示会を開催


4・店内の段差をなくし、すべて土足でフラットにします。

機屋の工場跡を活用しているd news aguiですが、現在、機械を設置していた土間と、靴を脱いで頂くストア部分があります。また、土間には細かな段差があり、お客さんにはご不便をおかけしています。
また、入り口には50センチほどの高低差があり、車椅子を使用される方などにも、ご不便をおかけしています。
そこで、靴を脱ぐスペースをやめて、土間スペースを高くし、全体をフラットにしたいと考えています。
また、そうすることで、入り口の大きく開いたシャッター下の隙間を無くすことにもなり、冬場の冷たい隙間風を防ぐことにもなります。
これに関してはおそらく費用がかかりますので、お客さんに呼びかけ、資金を募る予定です。よりシンプルで快適なスペース作りに、ぜひ、ご理解ご協力いただきたく思っています。

土足のまま利用できる土間と、手前の靴を脱いでいただく売り場の板間の様子


5・開店時はシャッターを開けるようにします。

当初、阿久比の風景を残すという方向で、なるべく外観をそのまま使ってきました。結果、そこにあったシャッターは閉めたままでしたが、「店に入りづらい」「開いているのに、シャッターが閉まっていてるのは抵抗がある」など、ご意見を頂き、改良の4番目でもお伝えしました、売り場のフラット化に伴い、シャッター部分にガラスをはめ、店内を明るくしながら、開店している様子を打ち出していこうと思っています。なるべく雰囲気は残しながら、店内の暗さも改善できたらと思います。

シャッターのあった当時の様子を残して開業


6・ゲストルームを時間貸で利用して頂けます。

販売している商品を実際に使って頂き、また、遠方からの来町者や、町内の皆さんの集まりなど、バストイレ付きのスペースを時間で貸し出しします(有料)。
もともと、講演会などで著名なゲストを阿久比町にお迎えしながら、あるクオリティで宿泊して頂く場所がないことから作ったスペースですので、それを実行したいと思います。

ゲストルームの様子。


7・ご寄付頂いた小屋を組み立て貸しギャラリーとします。

2022年夏に寄付頂いた、解体予定の屋外トイレの建屋を移築して、d news agui向かい側の駐車場横に建て、知多に暮らす皆さんに使っていただける「貸しギャラリー」に活用させて頂きます。広さはおよそ3畳と狭いのですが、1日単位で有料にて貸し出し、お孫さんの作品展や、それぞれの得意を生かした出張店舗、マッサージや個人リサイクル店など、いろんなアイディアを募り、活用し、住人の個性の発揮される場としていけたらと思っています。
ここにも水道と電気(特に空調)などを設置する関係で、広く資金をみんなで出しあえたらと考えています。
8の「阿久比の美の基準」を意識して、高浜市の協力のもと、三州瓦を屋根に使用するなど、阿久比の風景の再現、保存の小さな一歩になれたらと思います。

ご寄付いただいた屋外小屋の様子


8・「阿久比の美の基準」に基づいた「AGUI HOUSE」プロジェクトを進めます。

地元建設会社、創造系大学などの協力のもと、2022年11月に開催した「美の基準」の活動を今年も続けます。その一つとして「阿久比らしい住宅、アパート」について、みんなで議論し、実際の素材などを展示し、最終的には模型展示や、もしかしたら実際にすでに建っているアパートのリノベーションなど、現実感を意識した「私たちの町」の建物について、みんなで立体的に考えることを続けたいと思っています。

ギャラリーにて「あぐいの美の基準」展を開催


9・住所の公開をします。

開業して1年が経ちました。当初はクラウドファンディングで資金参加して頂いた皆さんを中心に「住所を公開」せず、ひっそりとオープンしましたが、1年間の営業実績を経て、住所公開をしたいと思っています。
そもそも住所を公開してこなかった大きな理由は、知っている人、阿久比町内に住まわれている方々を中心に、店が、場所が緩やかに健やかに進化していくことを、私たち運営側がイメージしていたことによります。
全く知らない人をお客さんとすることは、単なるサービスやお客と店員の壁が前提となり、楽しい場所になりずらいと考えました。公開しなかったことで、ほとんどのお客さんの顔や名前を覚え、単なる店のあり方を超えた暖かな場作りができたと思っています。
今回の公開は、そんな土壌をみなさんと作れたことを基礎に、公開はしますが、同じ考え方で、人とのつながりを大切にしていきたいと考えてのことです。

講演会をカフェスペースから眺める。


10・阿久比町も新美南吉を伝えましょう。

「あぐいなり」を通じて、より広く新美南吉の生まれ育った地域として紹介していきたく、阿久比町を基軸にする私たちd news aguiも、関連したイベントや書籍、絵本の販売などを半田市などと協力して行っていきたいと考えています。
その一つとして大阪をベースに活動するテノール歌手の井澤章典さんを迎え、童話の世界を広く歌で紹介し、特に新美南吉の詩に曲がつけられた歌を聴くことで、その世界を知り、より一層、新美南吉の創作に触れたいと考えています。リサイタルは春に予定をしていて、ピアノのご寄付も頂いています。

阿久比町にある「権現山」。ごんぎつねの舞台となった山。

11・駐車場の整備

d news aguiの前面の田んぼ(農地)を所有者である鈴木さんのご理解、ご協力のもと、用途変更させて頂き、駐車場として正式にお貸出し頂くこととなりました。今後は駐車しやすさを検討し、パーキングの看板の設置や、駐車スペース枠の表示など、お金はかけられませんが、実行していきたいと思っています。

2022年12月現在の駐車スペースの様子


ずらっと思いつくまま書き出してみました。
もしかしたら、このnote公開後にまだ思い出すかもしれませんが、ひとます。
さて、これらの実行には体力気力、チームワークの他に、やはり資金が必要となります。特に「売り場の改修」などは、考え方によれば「ナガオカたちの商売の場所の改装費をなぜ、一般のみんなが出さなくてはならないのか」と、お叱りを受けてしまう解釈もあると思います。
もちろん、今のまま、靴を脱いで頂いたり、多少の寒さ暑さは我慢して頂き、一生懸命、本来やるべき「知多の長く続いていること、ものを紹介する」という営業と活動に専念すればいいのです。
しかし、私たちd news agui側は、やはり「阿久比の、知多のためになる場所をみんなで作りたい」という意識が強く、もし、ご理解、ご声援、ご協力が頂けて、住んでいらっしゃるみなさんにとって「自分の町に必要な質のある場所」という理解がいただけるのであれば、ぜひ、至らないところは改善し、少しでも町を代表する上質さを持つ場所に一緒に作り上げられればいいと、思っています。

これを「d news agui 2023 PROJECT」と呼び、クラウドファンドして頂いた皆さん、阿久比町の皆さんを中心に、呼びかけ実行していきたい気持ちです。

クラウドファンドなどのお願いは、2月頃に行わせていただきたいと思っています。どうぞ、よろしくお願いします。

定期的に行われている「あぐい散歩」の様子

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ロングセラー「ナガオカケンメイの考え」の続編として、未だ、怒り続けているデザイナー、ナガオカケンメイの日記です。

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