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無理なく自然に応援するってどういう応援なのでしょう。

沖縄琉球舞踊を披露してくれた西浜夏南海(かなめさんと読みます)さんに魅了し、今回の沖縄入りの期間に知人、友人を誘い、改めてかなめさんの踊りをみる会を開きました。

かなめさんにはちょっとだけ複雑な家庭事情があり、両親の代わりに家のことを手伝いながら、踊りの道を進んでいましたが、一人でも多くの人に「琉球の伝統的な舞踊を見てもらいたい」という彼の考えに対して、彼が師とする先生はとてもその道に厳格で、その思いが故、人前で披露する際には許可が必要でした。

これはこれで致し方ないこと。先生にも「伝統を守る」という意識が当然ある。そこに折り合いがつかず、かなめさんは師匠から離れます。
そして、沖縄のホテルに就職し、舞踊を披露しながらホテルの業務をこなしていきました。


そこでもいろんなことがあり、入ったばかりではあった職場を離れるかどうか、つまり、自分で興業し、踊りを仕事としていくか、または、他の「踊りを自由に披露できて、ちゃんと生活を成り立たせられる職場」を探すか、というタイミングに、今回の披露会がありました。

企画したのは僕と「かいのわ」という沖縄の貝殻を使ってアクセサリーを作るマコトさん、純子さん。そこにまた食事や音響、ライティングなどの協力者と共に、無事、踊りの会は成功に無事、終えることができました。

さて、絶妙のタイミングで僕はかなめさんの人生の分岐点にばったり出会いました。彼が熱中している琉球舞踊。家庭の環境の中にそうした要素が少しあったこともあり、彼は小さい頃からすくすくとその影響を自然と受けて育ちました。
クリスマスのサンタさんにお願いするプレゼントは本格的な舞踊に使う太鼓などだったそうで、「普通の子供のように、子供用の太鼓とかだったら安く済んだのですが・・・」とお母さんは笑いながら出来る限りのことをしていったそうです。

僕がみなさんに考えてほしいことは、もちろん、僕も今、直面している課題です。それは「どう応援するか」です。

日本フィルの演奏者で、沖縄出身の伊波さんもこの分岐点に東京から観客として参加した一人。彼は僕に「応援し過ぎて潰してしまうこともあるから、十分、考えなさい」とアドバイスをくれました。最初、この言葉を聞いたとき、正直、ムッとしました。「全力で応援しようと思っているのに、後ろ向きなことを・・・・」と。

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