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d news agui物語.16 「残し過ぎない」
d news aguiの第二期改装をすることにしました。色々改良するのですが、建物が持つ物語を残しすぎて、例えば、昔からの床を残すがあまり、その床の凹凸につまずいたり、隙間風が容赦なく入ってきたり・・・・・。そこを判断した僕の眼は、言って見れば「建築家」的だったと思うのです。建築家と話していると、いつも思うことがあります。「リアルな日常が吹っ飛んでいる」のです。吹っ切れたアイディアじゃないと、普通です。普通だと誰も注目されません。メディアにも取り上げられない。でも、いい建築家は、それでも「究極の普通」を作り、「個性が少しあるけれど、とても使いやすい」なんてことを考えられます。素朴だけれど、使いやすくあたたかい。
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