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阿部海太郎さんと

僕は今日、ずっと作り出す世界観が好きだった阿部海太郎さんに会う。正確にはマネージャーさんと打ち合わせる。もしかしたらご本人も来られるかもしれない。ドキドキして眠れない。

Comme des garconsの川久保玲さんに初めて会うことになった時を思い出す。この気持ちはなんだろう。

普通に生きていたら会えない人と、こうして会える。それは普通に生きてこなかったご褒美だと思う。

さて、僕がなぜ、海太郎さんに会いたいかというと、これからやってみたいことに、どうしても「メロディ」が必要だからです。やりたい事とは、このコロナ以降の社会において、僕らdが20年間続けてきたロングライフデザインという長く続いている素晴らしい個性を広めるという活動が、今後の「もの」でも「こと」でもない時代の拠り所になるからです。

何を作っていいかわからない。何をしていいかわからない時、長く実はそばにあったものたちが、「そんなに焦らないでいいから、僕らが長く続いてきたことを思い出して、しっかり未来の形を作ってね」と、言ってくれるようなものたちを、一つ一つ丁寧に紹介することが、とても重要なんだと思い、東東京にそれを伝えるギャラリーを作る。その商品の一つ一つを紹介していくときに、どうしても彼らを勇気付ける、また、明るい未来にみんなが向かえるようなメロディが欲しい。そう考えていた時、僕の頭の中に、海太郎さんのメロディが流れていました。

僕は海太郎さんに会ったことはありません。一方的にディブロスやシアタープロダクツのサントラを聴いていて、なんて立体的な物語を音で表すことのできる方なんだろうと思いました。ずっと思っていました。

dで取り扱っている、例えば「カリモク60の椅子」や「サイトウアイロン台」や、広島のマルニ木工の家具や、波佐見焼のG型しょうゆさしなど、その商品の一つ一つにメロディをつけてもらう。彼らにステージに上がるときにサッカーやプロレスみたいな、登場のテーマ曲を作ってもらう。そして、全国のストアでの取り扱いに関する販促イベントなどで、または、Webストアから流れてくる曲として、一年で12品目を作ってもらう。毎年、彼らロングライフデザインのアルバムを一緒に出していく。ロングライフデザインという市場に、サントラを作ってもらう。そんな無謀な夢を、聞いてもらおうと思っています。

断られるかもしれませんが、思いを伝えてみたいと思います。

ずっと長く続いている一つ一つのもの、ことに敬意を表して。無理かなぁ、ダメかなぁ・・・・・・・・。

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ロングセラー「ナガオカケンメイの考え」の続編として、未だ、怒り続けているデザイナー、ナガオカケンメイの日記です。

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あの「ナガオカケンメイの考え」の続編です。基本的に怒っています。笑なんなんだょ!!って思って書いています。

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