社労士の長岡です。専門用語などを300文字程度で解説してAIと対決してみるシリーズ、第12回は「労働法」について。
今回のお題(AIへの指示)
#「労働法」とは
労働法について説明する
##要件
・文字数は全体で300文字程度に収める
・社会保険労務士として説明する
・五大全国紙の用語解説レベルで解説する
わたくしの説明
労働法とは、労働者に関するいくつもの法律をまとめて呼ぶときの俗称であり、日本に「労働法」という名の法律はありません。つまり、「労働法第一条」は存在しないのです。
労働法の代表格は、「労働基準法」でしょう。労働基準法は、労働時間や休日といった労働条件の最低基準が定められた法律です。
労働基準法を中心として、「賃金」については「最低賃金法」、「安全及び衛生」については「労働安全衛生法」、「労働契約」については「労働契約法」というように、他の法律が補足している部分もあります。
労働法の大部分は、「労働者を保護するために使用者が守らなければならないルール」と捉えることができます。使用者には、労働法を守って適切な労働環境を整備する義務があるのです。
(320文字)
300文字に入りきらなかったポイント
・労働者は使用者に対して弱い立場になりがち
AI(GPT-3.5)の説明
わたくしの感想(GPT-3.5)
明確に間違っている部分はないと思われますが、いろいろ違和感ありますね。「労働者と雇用主」という組み合わせも引っかかります。社労士業務の説明も微妙ですね……。
AI(GPT-4)の説明
わたくしの感想(GPT-4)
やはり「労働者と使用者」とはいいませんね。「不当な労働慣行からの保護」という表現も、誰を保護するのか明確ではないです。前提知識があると「なんとなく読めてしまう」のですが、一般向けの解説としてはイマイチな気がします。
まとめ
今回から「五大全国紙の用語解説レベルで解説する」という指示を出してみました。今のところ効果は感じないですね……。
おまけ(AIによる添削)
あなたは社会保険労務士です。
「労働法」について説明した「本文」を読んで、次の2点を提案してください。
なお、「本文は300文字程度で」という条件が付いています。
・不適切な部分
・改善案
##本文
(略)
GPT-3.5
何いっているのかよくわからないので無視します。
(雑
GPT-4
おっしゃるとおりかと。ただ、2点目は文字数の都合で難しいでしょう。1点目は、最後の一文を差し替えることによって対応できそうですね。
おまけのまとめ
やはりアドバイスはGPT-4のほうが的確だと感じました。前回は少しずつ改善案を見せて最後は褒められたので、また挑戦してみようと思います。