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技能実習とは|300文字解説でAIと勝負05

行政書士の長岡です。専門用語などを300文字程度で解説してAIと対決してみるシリーズ、第5回は「技能実習」について。

今回のお題(AIへの指示)

#技能実習とは
技能実習制度について説明する

##要件
・文字数は全体で300文字程度で
・行政書士として説明する
・専門家でなくても理解できるように説明する

わたくしの説明

技能実習とは、途上国の人材育成を目的として、外国人労働者を日本の製造業や建設業などの現場に受け入れる制度です。研修制度として行われていた時代を含めると、30年以上の歴史があります。

技能実習生は母国で送出機関に登録して一定の教育を受けた後、日本の監理団体に受け入れられます*。監理団体の組合員等である実習実施者(受入企業)に入社するのは、1か月程度の入国後講習を受けてからです。入社後は最長5年間の実習を通じて、1号、2号、3号とレベルアップしていきます。

実習実施者は監理団体と協力して技能実習計画を策定して、事前に計画の認定を受けなければなりません。受入れ後は適正な労働環境の下で、認定された計画に沿って実習生を育成していきます。
(314文字)
*団体監理型技能実習の場合

AI(Bard)の説明

技能実習制度とは
技能実習制度は、日本の技能、技術、知識を、開発途上国の外国人に移転するための制度です。技能実習生は、日本の企業や事業所で、最長5年間の実習を行い、技能を習得します。

技能実習制度の目的は、以下のとおりです。
・開発途上国の経済発展に貢献する
・日本の国際貢献を推進する
・技能実習生の人材育成を図る

技能実習生は、入国後3カ月間は技能実習機構が実施する講習を受けます。その後、技能実習実施者と雇用契約を結び、実習を行います。実習は、OJT(On-the-Job Training)と呼ばれる、現場での実践的な研修が中心です。

技能実習制度は、日本の労働基準法や最低賃金法などの労働関係法令が適用されます。また、技能実習生は、労働保険や社会保険に加入することができます。
(328文字)

行政書士の立場での説明
行政書士として、技能実習制度を説明する際には、以下の点を押さえることが重要です。
・技能実習制度は、あくまでも技能の移転を目的とした制度である
・技能実習生は、雇用関係の下で労働を行う
・技能実習生は、日本の労働関係法令が適用される

また、技能実習制度には、以下のような問題点があることも説明する必要があります。
・技能実習生が劣悪な労働環境に置かれているケースがある
・技能実習生が不当な扱いを受けているケースがある

行政書士は、技能実習制度の適正な実施を促進する役割を担っています。そのため、技能実習制度の概要や問題点などを理解し、技能実習生が適切に保護されるよう、必要な支援を行うことが重要です。

専門家でなくても理解できるように説明
技能実習制度は、専門的な知識がないと理解するのが難しい制度です。そのため、行政書士として説明する際には、専門家でなくても理解できるように、わかりやすい言葉で説明することが重要です。

例えば、以下の点に注意して説明するとよいでしょう。
・難しい用語は、わかりやすい言葉に置き換える
・制度の流れを、簡潔に説明する
・制度の目的や意義を、強調して説明する

また、技能実習制度を説明する際には、具体的な事例を交えると、よりわかりやすくなります。例えば、以下の事例を交えて説明するとよいでしょう。
・技能実習生が、日本の企業で技術を習得し、母国で起業した事例
・技能実習生が、日本の企業で働きながら、日本語を習得し、日本で就職した事例

このように、技能実習制度をわかりやすく説明することで、より多くの人に理解してもらい、制度の適正な実施に貢献することができるでしょう。

Bard

わたくしの感想(Bard)

「##要件」に3つ並べて記載しているのがいけないようです。私としては、「300文字で」「行政書士として」「専門家でなくても」を踏まえて一つの例文で十分だったわけですが……。

ちなみに、入国後講習は監理団体が原則2か月(多くの場合は1か月)実施します。監理団体が関与しない「企業単独型」の場合は、受入企業(企業単独型実習実施者)が講習を行いますので、いずれにせよ外国人技能実習機構が講習を行うことはありません。

上記の点を除けば、よくまとまっているのではないかと感じました。

AI(ChatGPT)の説明

技能実習とは、日本の外国人労働者を受け入れる制度の一部です。この制度は、外国人労働者に日本の産業界で必要な技術や技能を習得させ、その後自国での経済発展に寄与させることを目的としています。

具体的な要件は次の通りです。まず、外国人労働者は希望の職種に応じて技術や技能を持っている必要があります。また、日本の雇用主が彼らを雇用し、技能実習計画を提出する必要があります。技能実習生は、一定の期間日本で技能を磨き、実務経験を積みます。

制度の目的は技能の向上と国際協力であり、外国人労働者には適切な給与と労働条件を提供することが求められます。また、行政機関が監督を行い、違反があれば厳正な対応が取られます。

技能実習制度は、外国人労働者と日本の産業界の発展を促進し、国際交流を深める重要な取り組みです。
(344文字)

ChatGPT

わたくしの感想(ChatGPT)

なんというか、一口にいって「現場を知らない人の説明」という感じです。やはり対象者の指定がイマイチでしたかね。「実習生の受入れを検討している中小企業の社長に向けて」みたいな感じがよかったのかもしれません。

まとめ

Bardさんに言われてしまいましたが、技能実習制度は専門知識がないと理解するのが難しいようです。300文字でまとめるのは無理があるような気もしてきましたが、それでもあえて、知識ゼロの人に300文字程度で要点を(なるべく正確に)伝える練習を続けていこうと考えております。

一枚の図で要点をまとめるのも難しいですね。こちらも良い訓練になりそうです。

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おまけ(AIによる添削)

あなたは行政書士です。
技能実習制度について説明した「本文」を読んで、次の2点を提案してください。

・不適切な部分
・改善案

##本文
(略)

Bard

不適切な部分
本文では、技能実習制度を「途上国の人材育成を目的とした制度」と説明していますが、これは必ずしも正しいとは言えません。技能実習制度は、あくまでも日本の技能、技術、知識を、開発途上国の外国人に移転するための制度です。人材育成は、制度の副次的な効果であると言えるでしょう。

・本文では、技能実習生の受け入れ先が、日本の製造業や建設業などの現場であると説明していますが、これは必ずしも正しいとは言えません。技能実習制度は、製造業や建設業だけでなく、サービス業や農業など、さまざまな業種で実施されています。

・本文では、技能実習生のレベルアップは、1号、2号、3号と説明されていますが、これは必ずしも正しいとは言えません。技能実習制度は、2020年に改正され、これまでの3号課程が廃止されました。現在は、1号課程と2号課程の2つに分かれています。


改善案
本文では、技能実習制度の目的を「日本の技能、技術、知識の移転」と明確に説明する。
・技能実習生の受け入れ先を「製造業や建設業などの現場を含む、さまざまな業種」と説明する。
・技能実習生のレベルアップを「1号課程と2号課程」と説明する。

具体的な改善案としては、以下のようなものが挙げられます。
・本文の冒頭で、技能実習制度の目的を「日本の技能、技術、知識の移転」と明確に説明する。
・本文の「技能実習生は母国で送出機関に登録して一定の教育を受けた後、日本の監理団体に受け入れられます」という部分に、技能実習生の受け入れ先として「製造業や建設業などの現場を含む、さまざまな業種」を追加する。
・本文の「入社後は最長5年間の実習を通じて、1号、2号、3号とレベルアップしていきます」という部分に、技能実習制度の改正を受けて、2号課程のみの説明に変更する。

このように、本文の不適切な部分を改善することで、より正確でわかりやすい説明が可能になると考えられます。

また、本文では技能実習制度の問題点については触れられていませんが、行政書士として説明する際には、以下の問題点についても説明することが重要です。
・技能実習生が劣悪な労働環境に置かれているケースがある
・技能実習生が不当な扱いを受けているケースがある

これらの問題点を説明することで、技能実習制度の適正な実施を促進することにつながるでしょう。

Bard

一点目は難しいところですね。ちなみに、技能実習法の第一条(目的)の最後は、こんな感じです。

外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律
第一条(目的)
(略)人材育成を通じた開発途上地域等への技能、技術又は知識(以下「技能等」という。)の移転による国際協力を推進することを目的とする。

e-GOV法令検索

二点目は、「建設業など」で許してほしいところです。三点目は「ちげーよ、ばーか」という感じです。

ChatGPT

不適切な部分と改善案は以下の通りです:
1.不適切な部分: 文章中の「研修制度として行われていた時代を含めると、30年以上の歴史があります。」
・改善案: この文言は技能実習制度の歴史に関する情報がありますが、文章の流れに合わないため、削除するか、別の場所に配置するべきです。技能実習制度についての説明には直接関連しないため、不要な情報となっています。

2.不適切な部分: 文章の一貫性が若干欠けている点。
・改善案: 文章の構成を見直し、より論理的で一貫性のある流れにすることが必要です。たとえば、技能実習生の受け入れプロセスや労働環境について、段落を整理して説明することで、読者が内容をスムーズに理解できるように改善します。

改善された文章例:
技能実習は、外国人労働者を日本の製造業や建設業などの現場に受け入れ、彼らに技術や技能を伝える制度です。技能実習生は、母国で送出機関に登録し、一定の教育を受けた後、日本の監理団体によって受け入れられます。受け入れられた実習生は、入国後約1か月の講習を受けた後、実習実施者(受入企業)に入社します。その後、最長5年間の実習期間を通じて、1号、2号、3号という段階を経て技能を習得していきます。

実習実施者は、監理団体と協力して技能実習計画を策定し、事前に計画の認定を受けなければなりません。受入れた実習生は、適正な労働環境の下で、認定された計画に従って技能を磨き、国際協力を促進しています。

ChatGPT

言われてみると、技能実習制度の仕組みだけ知りたい人にとっては、歴史の話は余計かもしれません。まあ、削る気ないですけれども。

「改善された文章」の一段落目後半については、じつは私も、最初は同じような流れで書いていました。ただ、「〜ます」「〜ます」「〜ます」と続いてしまったので、あえて変化を付けてみたわけです。「入国後すぐに働けない」というのを強調する狙いもありましたし。でも、おっしゃるとおりで、流れとしては不自然ですね。

「レベルアップしていきます」という表現は私も苦し紛れで出したのですが、やはりちょっと抽象的だったようです。本当は各段階で受ける検定の話などもしたかったのですが、さすがに文字数が足りませんでした。

おまけのまとめ

AIの指摘はおかしなところもありますが、いろいろ考えさせられるきっかけにはなるので、鍛えられているような気がします。
(気のせい?

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