その瞬間、少年心のままに
突然ですが、みなさんは「心躍る瞬間」と聞いて、どんなイメージが頭に浮かぶでしょうか?
イキイキしている感じ
無敵な状態
ワクワクが止まらない
楽しみで仕方がない
私はこんな状態が目に浮かびます。
心躍るときって、周りは関係ない。自分が素直に湧き出た感情だと思うんです。この瞬間って本当に楽しい、イキイキする、ワクワクする。
そんな瞬間がずっと続けばいいなぁと思ってしまいます。
今回のテーマは「心躍る瞬間」。
私の心躍る瞬間とは何を指すのか、2022年を振り返りながら綴ろうと思います。
転職と決意
2022年2月、私は大手企業からベンチャー企業に転職しました。
きっかけは、人生を楽しみたいと思ったから。
今までは自分にウソをついていたと思います。
前職はTHE・年功序列の会社。
上司の意見を尊重する、自分のやりたいことは我慢する。上司のやりたいことを叶える、それで気に入られて評価される。
自分の思い通りにできませんでした。
改めて10年間を振り返り、「自分にウソをつくのはやめよう、自分がやりたいと思ったことをやろう、すごくワクワクするようなことをやろう」と思い、今の会社に転職しました。
現在は経済メディアの会社で働いています。
私はこの会社に転職が決まったとき、1つのことを自分に誓いました。
自分が「ワクワクすると思ったこと」に従って、そのままに動こうと。
私のビジョン
ここで、私のビジョンについて触れます。
THECOACHではビジョンワークという自分の「北極星」を探求するワークがあります。
そこで私が辿り着いたビジョンは「その瞬間、少年心のままに」です。
これは「心躍る瞬間」とほぼイコールだと思っています。
なぜこのビジョンに至ったのか。
小さい頃って自分がワクワクするままに、やりたいと思ったことに対して好奇心のままに動いていたと思うんです。
危ない崖があっても「向こうにいけるかな?」と思いながらジャンプしてみる。大怪我するかもしれないけどやってみる。そんな好奇心のままに動いていたことが凄く心に残っています。
それを思い出させてくれたのは4歳の娘。
公園で複雑な縄を登っていく遊具を見たことがあるでしょうか?
この縄を攻略するために、娘が「こっちから行こうかな〜、こっちはどうだろう」とひたすら30分登り続けるんです。
これを見たとき、「気持ちの赴くままにやってんな〜」て思いました。
私もこの気持ちを取り戻したいと思いました。
この姿を見て、私も少年心のようにあのときの気持ちを忘れないで、ワクワクしていたいと思えるようになり、今では大切なビジョンになっています。
少年心のままに動けない
「その瞬間、少年心のままに」ですが、この1年を振り返ってみました。私はそれができたのでしょうか。
率直に、すごく難しかったです。
なんでかというと、組織にいる以上はどうしても我慢しなきゃいけないことはあるから。
ワクワクしてやりたいと思っても、周りから指摘やアドバイスはくるし、説明責任はありますし、合理的でないといけない。感情論だけでは進めない。
事業が苦しいときは目の前のことをしっかりやって、足元を固めないといけない。組織にいる以上考えないといけないことはたくさんある。
ワクワクすることだけをやるのは、まあ難しいなと感じました。
周りの声ではなく、自分の声を聞いてみる
ただビジョンだけは常に忘れない、ということだけは凄く大事にしていました。
1つ印象に残っているエピソードがあります。
それは就活生向けのキャンペーンを企画していたときのこと。会員を獲得するために、キャンペーンのフックとなる景品を何にしようか検討していました。
私が最初に出した案はアマギフ3,000円プレゼントとか、面接対策グッズ詰め合わせみたいなもの。
他にも就活生向けのイベント開催も議論に出ていましたが、とても労力がかかるし、その割に成果に直結しにくいので候補から除外していました。
でもなんか引っかかるこの感じ。。モヤモヤが残った状態でした。
本当は、就活生と交流する場をイメージしていました。その方がワクワクする感じがある。でも手間だし、周囲の意見も「イベントは労力かかるから」と言われていたし。私は、自分で自分の気持ちを押し殺していました。
最後のMTGのときに再度周りから「アマギフにするならイベントの方がいいよね」と意見が出ました。この間は手間がかかるって言ってたくせに笑
だからもう一度自分に問いかけてみたんです。「おれは今何にワクワクしている?」って。
そうしたらやっぱり、イベントをやる方がワクワクの気持ちが出てきたことを再認識したんです。その後にすぐ、イベントができないか仲間に相談して実施できることになりました。
このときの気持ちがまさに「その瞬間、少年心のままに」。手間はかかりますが、凄くスッキリとした気持ちになり、余計に熱が入ったのを覚えています。
ここで言いたかったのは、ちょっと労力かかるな、面倒くさいな、関係者が多くなって複雑になるな、という気持ちは理解した上で、自分に一回問いかけてみることです。
外からの言葉ではなく、自分の感情に訴えかける。これが必要なんだと思いました。
ケツメイシ 「トレイン」
これまでの原体験を次に活かせるとしたら、外部からの意見はもちろん聞くし、その内容を踏まえますが、自分にも問いかけることを忘れないこと。
これが私のビジョンを達成するための行動なんだと気付きました。
最後に一つだけ。
私がいつもビジョンと紐づいて浮かぶ音楽が、ケツメイシの「トレイン」です。
このサビの部分が本当にいい。
あるサラリーマンが毎日遅くまで仕事して、寝て、起きて、出勤して、仕事して・・・を繰り返す。
毎日のこの現状に疲れている。でもこの人は本当は(多分)ミュージシャンになりたくて、今も部屋にはベースが置いてある。
だけど、自分の気持ちのままに、もう一度夢を叶える道を歩んでいく。
サラリーマンが電車を追いかけるシーンでは、大人がいつの間にか子供に戻っている。少年はピュアなハートのままに、クレヨンで描かれた空飛ぶ電車に乗っていく。
再び大人に戻り、ベースを抱えたサラリーマンは、振り返ることなく歩いていく。
私はいつもこのシーンと「その瞬間、少年心のままに」という言葉を頭に思い浮かべています。
これが私にとっての北極星であり、「心躍る瞬間」だ。
Advent Calendar冬_2022では、メンバーがそれぞれ大切にしていることばを贈り合い、それをテーマにバトンをつないでいきます。
今日は17日目(12月17日)。実はこの日を選んだのは、私の誕生日だったからです。
36回目の誕生日を迎えたと実感するのはこの日だけ。この節目に、大切な信念を振り返る素晴らしい企画をいただいた、まーさん・りみさんさんに感謝しています。
そして、素敵な言葉を贈っていただいた方、ありがとうございました✨
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