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シン・エヴァンゲリオン劇場版:‖ 繰り返しの「終わり」

まずはじめに、これは完全なネタバレ記事です。

ですが、2時間半という長編映画のすべてを文章で語れはしないので、youtubeなどでプレミア公開(現在はアマプラでのみ視聴可)された、冒頭12分までの考察になります。
しかし、書くにあたり、このキャラはこうなりましたみたいな、どうしても説明には必要なことは書いてます。
それでも、それを観てない方には十分ネタバレになりますので、最初からまっさらな状態で観たい、という方は、閉じていただいて。


『シン』というタイトルに潜むもの

ヱヴァンゲリヲン新劇場版、いわゆる「新劇」。TV版で既にご存じの方もおられるでしょうが、序破Qというたった一文字がタイトル最後に付けられた、エヴァンゲリオンシリーズの新たなリブート作品。
しかし、今回公開された完結編では、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」から「エヴァンゲリオン劇場版」と、文字も変わり、更に頭にカタカナ表記で「シン」と加えられています。
残念ながら、私にはこの「シン」がどんな役割をしているのか、核心的なことはわかりませんが、一つだけ思うことがあるのです。

映画のタイトルにもある通り、今までの序破Qの代わりに「:‖」が入っています。
これは、Q公開当時(2012年)からずっと言われていたことですが、音楽で言う【繰り返しの終わり】という記号だそうで。
そして、今回の最新作で、本当の本当に終わりを迎えました。これ以上、庵野総監督およびスタジオカラーの皆さんが、更に新作のエヴァを発表することはないのだろうと思います。
繰り返しの終わり、この意味を、この新作は完全に表現しきっていました。
なので、今までの「新」とつけるより、あえてカタカナの「シン」とつけることで、『新作だけど、今までのエヴァの別の世界線じゃない、これまでのエヴァのシナリオもほぼ全て回収した上での、全てにおいて【芯】がつながっているストーリー』なのではないかと。

というのも、今回音楽の記号が用いられたように、「本当は○○的な意味で作ったけど、人によって感じ方は違うよね」って感じで、邦楽でも、タイトルはあえてカタカナにして、いろんな読み方をさせる定番な手法があります。
世間はラブソングとして認知しているけど、私には別れの歌に聴こえるなーとか、そういうの思ったことありませんか?
そんな感じで、私には「新」「芯」のこの2つがありえるかなと思っています。
「新」にしちゃうと、それこそ過去のもの(TVシリーズ、映画)はなかったことにして、1からまた作りました という感じになってしまうと思うのです。
なので、私的には「新」は二番目、本当の狙いは「芯」ではないかと思っています。
仮に「芯」だとして、いきなりそんな漢字がタイトルとして出てきたらへんてこになるので、それでカタカナとか…?

あくまで私の考察です。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版→エヴァンゲリオン劇場版

この表記に関しても、当時はすごく考察がありましたね。
「ヱ」→「エ」に関しては、もう正直どんな考察が駆け巡っていたのか、全然覚えていませんが、
「ヲ」→「オ」に関しては、重要なキーキャラクターである渚カヲル(以下カヲルくん)が、QでDSSチョーカーによって、頭が吹っ飛んだので、カヲルくんが消えたという意味で「オ」になったのではないか。
シンが公開された今となっては、もう8年半越しの後出しジャンケン状態ですが、シンにもカヲルくん出てました。(シンジの脳内に住み着いてるような感じに見えましたがw)
なので、今となって言えるのは、今までのエヴァをすべて含める意味で、原点であり最初のTVシリーズの表記である「エヴァンゲリオン」に戻したのではないか、そう解釈もできるのです。


シンの序盤は「Q」の補完である

ガッツリネタバレです。
今回、既に映画冒頭の12分ぐらいが、最初にyoutubeなどのプレミア公開で発表され、マリがエッフェル塔使って敵を倒すシーンから始まりました。
ちなみにyoutubeの方はもう見れません。リアルタイムのその場限りでした。
観てない方は、アマプラで見れます(リンクはめんどいので貼りません)
マリの音声、その他アニメーション、色々と撮り直しがされていました。
過去にあった10分バージョンと比較するとすごくわかりやすかったです。
一通りマリの戦闘シーンが終わり、パリの赤く染まった街が復興すると、ようやくQの続き、すなわちアスカ・シンジ・アヤナミレイが歩いて移動するシーンに変わります。

歩いて移動するシーンは、今回クレジット表示にも使用されているシーンで、体感は5分程度といった感じだったと思います。
まあ観てる最中は(この3人、8年半歩かされてたんか…)とはなりましたが…w

歩くシーンが一瞬落ち着いたところで、車が到着。完全防護服を着た誰か(この時点では、なんか聞き覚えあるな?ぐらいの感覚)が現れ、3人をとある場所まで連れていきます。

冒頭12分はここまで。


入場者特典の内容

画像は載せませんが、Twitterなどで既に知っている方もおられると思います。
特典は、アスカの絵が入ったチラシ(という名のネタバレ冊子)です。
これを書いている3.14現在、ところどころの劇場で、特典は終了したということでしたので、どういう内容だったのか。

簡単に言えば、今回のシンで出てきた新たな用語をただ並べただけの紙です。
用語なんてここに書いたところで、実際に作品を見ないとチンプンカンプンなのですが、なんせめっちゃ多いので、流石に書きません。
紙も、二つ折りのペラ一枚なので、用語の解説なんてものはありません。本当にただ並べただけです。

アスカをチョイスしたのは、単純にラストシーンで5人いるはずのエヴァパイロットの中で、唯一描かれなかった存在だからなのかなぁと。


最後に。

今回のシンエヴァ、観た人はわかると思いますが、大マジのラストです。
旧劇の「気持ち悪い」のあのカットも入っていましたね。


急に個人的な話ですが、まさか自分がシンジ達と同い年(28)になって終わるとは思ってもいませんでした。

これから、二回目、三回目と、また劇場に見に行きます。

庵野総監督、カラーの皆様、エヴァンゲリオンを最後まで作っていただきありがとうございました。
私の中での一番のアニメは別作品ですが、確実に私のアニメ人生にとてつもない影響を与えました。

本当に本当に、ありがとうございました。

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