【茅野】キックオフサロン〜10年ぶりの再会!
茅野市民館と、市民の不思議な繋がりを見た一日でした。
6月30日夕方、梅雨空の中、森下真樹さんと石川直樹さんのWSに向けて、「みちのちのダンススケープ ”はじめの一歩”のサロン」が行われました。茅野市民館ではこの「サロン」がたびたび開催されていて、市民の方との交流の場になっています。
今回参加された方は、開館当初から関わり続けている人や、森下さんが以前茅野市で行ったWS参加者の方々…。
↑贅沢に、会場はマルチホールの舞台上!
大きなスクリーンが吊ってあり、客席もとても広々とした空間でした。
森下さん、石川さんは今回のサロンにはご都合が合わず、現地参加ができないためオンラインで繋いでお話を聞くことになっていました。
まずは、全員、自己紹介から始まりました。
お客さんにもマイクが渡り、茅野市民館との関わりやそれぞれ普段どんなことをしているかなどを話します。
「一般市民です…」と言いながら、2005年のオープン当初から15年以上関わりを持ち続けている方や、初めは館内清掃のスタッフだった方が、今や市民館のファンとなりサポートスタッフになっていたりと、この時点で面白い関係性が見え隠れしています。
そして、長野県文化振興事業団の藤澤さんからこの企画の説明と、今年の初めから始まった、お二人の滞在の詳細を聞きます。
↑空飛ぶ泥舟や高過庵に登る様子、御頭祭を訪れた模様などを興味深げに見入っています。
次に、茅野市民館の久保さん、栁澤さんから森下さんと茅野の過去の取り組みを紹介していただきました。
2012年6月に『ダン活(公共ホールダンス活性化支援事業)』というイベントでWSと公演を行い、地元の方々との創作をしたとのこと。
↑「ちのうずうず音頭」で盛り上がる客席
WSに参加した市民を”ちのうずうずダンサーズ”と呼ぶそうで、当時を知る方々からは「懐かしい〜!」と声が上がります。
さて。休憩を挟んで、いよいよオンラインで森下さん、石川さんと繋ぎます。
森下さんはこの日、東京で稽古中。石川さんは大阪へ移動中。到着次第、繋ぐことになっています。
果たして、お二人とも無事にお客さんとお話しできるのでしょうか…?
↑ 19時30分、約束の時間となりこちらは準備万端!
森下真樹さん登場!
ついさっきまで稽古をしていたこともあり、テンション高めでスクリーンに映し出された瞬間から、踊っていらっしゃいました。
今回の滞在に向けての意気込みや、冬にいらっしゃった時の感想などを聞きます。「どこに進むかわからない船に乗っている。参加される方も一緒にその船に乗って欲しい」とのこと。
何が起こるか誰も予想できない創作、ワクワクしますね…!
そして、お客さんにマイクが渡り「ダン活」に関わった方と直接お話しいただきます。
↑お客さんも森下さんも、大感動!
何といっても、10年ぶりの再会。
オンラインで、スクリーンや画面越しの再会というのも今の時代を感じますが、直に簡単に会えないからこその感動があります。「〇〇さん、お元気ですか〜」と、森下さんも大変お喜びでした。
7月21、22日に来訪される際には、今度こそ直接の再会を誓ってzoomを切ろうとしたところ…
石川さんが大阪に到着されたとのこと!
↑ 一瞬でしたがお二人と繋がることができました!
ほんの一言でしたが絶妙なタイミングで、お二人からコメントをいただくことができました。
石川さんからも夏に向けて、茅野と関わることへの思い、滞在の感想などを聞きました。
7月中には、八ヶ岳を”全山縦走”されるとのこと…!さすが…!9月にお二人で八ヶ岳を登り、山の上で森下さんが踊る予定となっています。その下見として登られるそうですが、一体どんなダンスになるのでしょうか……!?
石川さんとも8月の再会を約束し、サロンは終了しました。
帰り際、お客さん同士や茅野市民館のスタッフの方と親しげに言葉を交わす姿は、単なる「劇場のお客さん」ではなく、ある種の「仲間」のような不思議な距離感だった様に思います。
それはきっと、開館以来、「市民一人ひとりが主人公になれる場」という理念のもと地域の交流の場として茅野市民館が存在してきた証なのでしょう。
この夏へ向けて、森下さん、石川さんがこの地で一体どんな活動をされていくのか、大きな期待を持てる会となりました!
(文・村上梓)
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