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【安曇野】うちそと駅伝 《往路》

ダンスユニット…1[アマリイチ]の斉藤綾子と益田さちは6月5-6日の2日間で、安曇野市内の各地をめぐりながらダンス作品『うちそと』を踊る「うちそと駅伝」を行いました。

うちそと駅伝表

うちそと駅伝裏

△「うちそと駅伝」チラシ (デザイン:遠藤リョウノスケ)

 6月5日《往路》の順路

[鐘の鳴る丘集会所]をSTART → [碌山公園(綾子)]・[安曇野髙橋節郎記念美術館(さち)]の2手に別れる → [穂高交流学習センター「みらい」]で再開 → [安曇野わさび田湧水群] → 豊科交流学習センター「きぼう」でGOAL

天気は晴れ。朝から準備で慌ただしい「楽屋」と化した風林の宿を出発して会場へ。チーム駅伝の皆さまと最終確認などを行います。

9:30AMきっかしに鐘の鳴る丘集会所から登場。「うちそと駅伝」スタート!

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△自由に歩き回る虫や、葉っぱのつやつやした感じ、苔の生えた岩などに目を奪われながら庭の中を移動する2人。

今まで劇場などで踊ってきた『うちそと』が初めて屋外へ持ち出されます。

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△思っていた以上に人が来て下さっている!!

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△オリジナル(初演時)バージョンの『うちそと』。

野外で、しかも岩の上で踊るというシチュエーション。オリジナルだけどオリジナルのままでは踊れない、、

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△1回目の本番終了後。SNSをきっかけに駆けつけて下さったというお2人とお話しができました。なんとこの後の会場もフォローしてくださるとのこと!

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△移動の準備をする一行。

ここで一旦2人は別々のルートへ。「『みらい』で会おう!」と約束をしてお別れ。自転車でそれぞれの目的地へ向かいます。

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△お天気に恵まれて一段と美しい景色。この時間、まだ山には雲がかかっていてよく見えなかった。

チームさちは次の会場に向かう途中で、この日アテンドして下さった安曇野市教育委員会の山下さんのご案内により、国指定重要文化財の「曾根原家住宅」を見学させていただくことに!

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△屋根に石が乗っている建物が曾根原家住宅。

「石がたくさん乗っているなぁ」と、前の道を通る度に気になっていましたが、その正体が明らかに。このお家の屋根に使われる板は手作業で割っていて、そのお陰で断面が凸凹になり水捌けが良い。更に、暫くしたら裏表を返して使用できるため、通常の加工された板よりもうんと長く使えるのだそう。この伝統的な方法で作られる板は薄く、それらをとめる錘として石が乗せられているのでした。

板は最近張り替えたばかりだそうです。

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△「自在鉤」を実際に操作して見せて下さる山下さん。

囲炉裏に鍋をかける時に使用して、その高さを自在に調整できる道具「自在鉤」。他にも山下さんの熱心な解説により浮かび上がる、昔の人の知恵が詰まった暮らしに興味深々。

もっとじっくりお話しを聞きたいところでしたが時間が迫っているので次の会場へ!

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△安曇野髙橋節郎記念美術館にて。

会場に着くと、ここでもすでに待っていて下さった方が!!なんと嬉しい!

美しく作り込まれた建物の人工的でどっしりした存在感と、ただただ自然で美しい青空に挟まれて、じゃあダンスは一体どういうものなんだろうか、、一瞬一瞬感じとるのに必死になる。同じ振付なのに安心できない、充実の時間です。

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△チーム綾子は碌山公園へ。『うちそと』史上最も離れた2人の距離で踊りました。

この時間、残っていた雲が晴れてゆき、山々が「どーん!」とその姿を見せる。
演出としか思えない光景。

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△先に穂高交流学習センター「みらい」に到着して待ちぼうけるロバ(綾子)。

ロバとひつじに扮して踊ったこの会場では、旧穂高小学校跡の「基礎」にちりばめられた石のキャラクターたちと馴染めていた気がした。

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△遅刻したひつじ(さち)も無事に参加。

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△子どもたちが戸惑いつつも反応してくれる。出演してくれてありがとう!という気持ちです。

「みらい」での本番を終えて駅伝チームみんなで昼食を取り、ここからの移動は徒歩になります。

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△「ハッピードリンクショップ」!!!!
安曇野でかなりの頻度で目にする自販機コーナーで、下見の時からずっと気になっていた。念願叶ってハッピーを購入。見つける度に声に出して言いたくなる「ハッピードリンクショップ」!

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△眺めの良い道や険しい道を行く。

途中でお魚(もしかすると信州サーモンかも!?)の養殖場を見かけ、機械の中を泳ぐ魚の姿はまるでフィットネスジムでランニングマシンに励む人々のようで釘付けに。束の間大阪を思い出す。

そして気づけば次の開演まで時間がない!
走る一行。「駅伝っぽい!!」とテンションが上がる。

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△到着前のダッシュが嘘みたいに思えるほど穏やかな安曇野わさび田湧水群。

下見で訪れた時には草が茂っていたのが綺麗に刈られていて、印象ががらりと変わっていました!この日は水面が穏やかで湧水が「ぽこぽこ」しているのも良く見えた。こうした予想外にたくさん出会えるのも「うちそと駅伝」の醍醐味の1つです。

ここではスタート地点からずっとフォローしてくださっていたお2人と、またお話しができ「今まで行ったことのなかった場所を訪れるきっかけになった」と仰ってくださり感激。お2人とはここでお別れと知り突然寂しくなる。

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△あづみ〜ずとの出会い。また出会ってしまった安曇野のかわいいゆるキャラにきゅん。無口だった植村さんが5人全員の名前を教えてくれたことにもきゅん。

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△わさび田湧水群を後にして、いよいよ往路の最終地点へ向かいます。

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△遮るものがないため強めに降り注ぐ紫外線を髙橋節郎手拭いで防御。

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△豊科交流学習センター「きぼう」入り口。シンプルイズザベスト。

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△うちそと駅伝唯一の屋内の会場。

踊り慣れているはずの劇場空間。綺麗に並んだ椅子に座った観客と、四角い壁に囲まれて戸惑う。「うち」、、「そと」、、今私たちはどこにいるのやっけ、、?

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△「道祖神」「魏石鬼窟」「白鳥に餌」、、などなど安曇野エッセンスを盛り込んだ『うちそと』リバイバルのフルバージョンを初お披露目。

当日パンフレット

△手書きの当日パンフレット。隠さないアルクマへの憧れ。

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△アフタートークもさせていただきました。司会進行をして下さったのは安曇野市教育委員会三澤さん!

『うちそと』安曇野バージョンの振付を一部解説付きで踊ってご紹介。「八面大王」や「ニジマス」と言うワードにお客さんが笑って反応して下さる暖かさに嬉しくなりました。この日各会場に足を運んで下さった皆さま、本当に有難うございました!

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△チーム「うちそと駅伝」。皆さまお陰で無事に初日を走り遂げられました!有難うございました!


「うちそと駅伝」往路を終えて、決まった振付のある作品でもこんなに伸び縮みしてしまうのかという驚きがあり、とても新鮮でした。伸びたり縮んだりした何かは『うちそと』にとって、私たちのダンスにとってどういった存在なんだろう。そんなことも考えながら翌日には復路!まだまだ踊る!

(文:さち)

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