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【池田】『記録と記憶』を探る滞在

6月20日(日)、平原慎太郎さんの2回目の滞在を行いました。今回は平原さんとOrganWorksのメンバーでもある映像の池上さんと村井さんも同行しました。今回は北アルプス展望美術館から始まり、広津にある「学生団体 広津の杜」で使っている古民家、千田泰広さんのアトリエに行きました。

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最初に訪れたのは、北アルプス展望美術館です。別名「信濃富士」と呼ばれる有明山を正面に、北アルプスの裾野に広がる安曇野の田園風景が一望できる高台に建つ美術館です。安曇野ゆかりの作家たちの作品が並んでいる常設展とここでしか味わえない趣向を凝らした企画展を随時開催しています。今回の企画は『─風光る─異種四人展』でした(6月20日で終了しています。)在廊していた松本市在住の木版画家塩入久さんに案内していただきました。創作の裏側を聞くことで見方が変わるのが新鮮でした。

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続いて、長野県北安曇郡池田町のおよそ4分の1の面積を占める山間の地域、広津(ひろつ)地区に向かいました。山道を進み、着いたのは一つの古民家。そこは「学生団体 広津の杜」の皆さんの基地でした。古民家の案内、広津の歴史や伝統芸能について話してくださいました。

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そして、広津に残る伝統芸能の”獅子舞”の映像を見せていただきました。その”獅子舞”を昨年の秋、約20年ぶりに復活させたそうです!その時の映像も見せていただきました。さらに、昨年の笛と太鼓をメンバーの皆さんが生演奏してくれました。私たちも実際に笛と太鼓を体験しました。笛と太鼓を触ったことで、”獅子舞”の風景をより想像できました。平原さんをはじめみんなで触れたことで場を共有できて一体感が生まれた気がします。

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伝統である”獅子舞”を受け継ごうとする若者たち、映像という”記録”から甦らせ、広津の”記憶”を思い起こさせることをこれからの未来にも残っていけばいいなと思いました。

次に向かったのは、広津にある楡室神社です。ここで”獅子舞”が行われています。普段は静かで人通りが少ないですが、今も地元の人に守られている場所です。今年も例祭の”獅子舞”を行う予定だそうです。

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最後に、千田泰広さんのアトリエに向かいました。千田さんは高所登山やケイビングなどのフィールドワークを行い、「空間の知覚」をテーマにインスタレーション作品を制作している美術家です。普段なかなか見れないレアな制作の裏側を見させていただきました。7月から松本市美術館×松本PARCO「パルコde美術館」に参加されます。気になる方はぜひ!詳細はこちら

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今回の滞在は、池田町のアートと伝統芸能の「記録と記憶」を探りました。記録と記憶」は未来に繋がっていくんだと感じさせられました。

夜に宿山想にて打ち合わせをしました。平原さんからワクワクな提案が•••!それは今後のお楽しみ。未来に向かうプロジェクト、発進!今後の「北アルプス展望ダンスプロジェクト」に乞うご期待!!

(文:石坂杏子)

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